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フィガロとS2000のキメラ仕様、爆誕
日本各地のサーキットでアタックを予定!
独特のクラシカルなスタイリングが世界中で支持されている日産フィガロ。これを素材に異色のタイムアタックマシンを製作したのが、ホンダ車チューンを得意とする兵庫県の“RFY(レーシングファクトリーヤマモト)”だ。
走行性能を徹底追及したというボディは、モノコックを廃してラダーフレームで再構築。そこにフィガロの外板パーツを被せるという手法でメイキング。そう、完全にレーシングカースペックなのである。
パワートレインにはS2000の機関を流用。リヤエンドの位置を基準にして、プロペラシャフトでS2000とフィガロのホイールベース差を詰めながらF20Cエンジンと6速MTをマウントしているのだ。エクステリアこそフィガロベースではあるが、中身はショートホイールベース版のS2000とも言える。
サスペンションも凄まじい。フォガロの前ストラット/後4リンクの姿は無く、代わりに調整可能なコイルオーバーを備えたF1スタイルのプッシュロッド式サスペンションシステムを与えているのだ。これらは走行性能を追求しつつ、ローフォルムを実現するために開発したという。
エンジンがバルクヘッドを貫通したフロントミッドシップ仕様のため、運転席は本来リヤシートがあった位置まで後退。そのドライバーズポジションに合わせて、コクピット周りも完全にリメイク。室内を覆い尽くすロールケージはベースとなるフレームと一体化し、剛強ボディを作り上げている。
メッキバンパーなど特徴的な純正パーツは残しつつ、ワイドボディ化と新規フレームにより特徴的なロワードフォルムを構築。車高は純正から50mmダウンの設定で、この状態で理想的な軌道ジオメトリーを割り出してサスメンバー位置等を決定したそうだ。
「元々所有していたフィガロで面白いクルマを作りたいと思っていたんですが、『意外とS2000と寸法が近いから合体したら…』という発想がきっかけです」とはRFYの山本さん。
東京オートサロン2022出展後は、全国のサーキットを行脚する計画とのことなので、モンスターフィガロの全開アタックに期待したい。
●取材協力:RFY 兵庫県三田市下井沢370 TEL:079-567-4030
【関連リンク】
RFY
http://www.rf-yamamoto.com/