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フィット用ターボキットを流用して大幅なパワーアップを達成!
ウォーラーライン付きで安心のT25タービンを選択
当初はハイコンプのNAメカチューンも考えたが「違和感のない加速よりも、回転の上昇とともにドキドキ感が増すようなパワーフィールに興味があったんです。それに過給機のほうがコストとパフォーマンスのバランスが良さそうだし」と、デミオのターボ化に踏み切ったオーナー。
ただし、デミオ(DE5FS)用のボルトオンターボキットが見当たらなかったため、HKSが販売していたGD3フィット用T25タービンキット(現在は廃盤)を流用。後方排気のDE5FSでは熱が溜まりやすいため、ウォーターライン付きのT25タービンに拘ったのである。
装着にあたっては、パイピング類を全てワンオフ製作してT25タービンをセット。エンジンマネージメントはキット同梱のF-CON iSをリセッティングして対応した。
重要なエキゾースト環境は、EG6用のシビック純正触媒を加工して流用した他、50φのセンターパイプもワンオフ製作。マフラーは静粛性と排気効率を両立する柿本改のGTboxハイパーを選択している。もちろん車検対応のセットアップだ。
ターボ化によって問題になるヒート対策は、フロントバンパー内にGD3用改インタークーラーおよびオイルクーラーをインストール。ラジエターは純正だが、いずれ大容量タイプに交換する予定だ。
足回りは、RS-Rのブラックi車高調を導入し、デミオとしてはかなり低い60mmダウンの車高にセット。
室内はトラストのインフォタッチやデフィの油温/水温計により、愛車のコンディションを徹底管理する。安全マージンを考慮し、最大ブースト圧は0.4キロの設定だ。
こうしてターボ化されたデミオは、純正の116.6ps/16.6kgmから161.1ps/22.5kgmと大幅なパワーアップを達成。パワーグラフ(ロス馬力の補正前の数値)から分かる通り、ゆるやかでフラットな特性のノーマルに対してターボ仕様ではとくに中間域からの立ち上がりが鋭く、高回転域でも十分なパワーと伸びが持続している。
チューナーの想像力と技術力が生み出したデミオターボ。まさに、チューニングの原点を感じさせてくれるようなホットマシンだ。
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