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メインカーのAW11とホイールを共有
マーチMia用のオパールラベンダーでオールペン!
今回紹介するK11型マーチのオーナーは、22歳という若さながらAW11型MR2も所有する生粋のクルマ好き。メインカーはAW11だが、同サイズのホイールを履くことができるセカンドカーでもカスタム&チューニングを楽しんでいるのだ。
「後期1300ccの純正MTでサンルーフという、かなりレアな条件にマッチしたのがこの個体でした。前オーナーがサーキットを走らせていたみたいで、内装無しのドンガラ仕様だったんですけどね(笑)」とはオーナー。ノーマル然とした現在の雰囲気と、購入当時の状態は全く別物だったというわけだ。
見慣れない内装は、かつてオーテックジャパンが制作したボレロ用(K11型ベース)だ。「ちょうど車両を入手したタイミングで“廃車予定のボレロがある”という話が舞い込んできまして。そのまま移植しました」とのこと。
合わせて、メーターパネルに光岡ビュートのウッド仕様をセットすることで、落ち着いたインテリア空間を構築。ちなみに、マーチメーターにビュートのパネルという組み合わせはポン付けとはいかず、若干の加工が必要だったそうだ。
足回りはZSSの車高調にショートスプリングを組み合わせることで、絶妙なローフォルムを演出。アーム類は調整式のラテラルロッドこそ投入されているが、それ以外はノーマル状態のままだ。
ホイールはボルクレーシングのTE37SLソニック(7.0J-15+24) で、タイヤには前後165/50-15サイズのポテンザをセット。足元のスタイリッシュ感を高めるために、フロントのブレーキキャリパーにはエンドレスのチビ6キットを投入するほどの拘りようだ。
エクステリアは、ノーマルエアロのままマーチMiaのオパールラベンダーにオールペンしてリフレッシュ。リヤのキーホールに取り付けられているのは、純正オプションのキーホールプロテクターで「かなりレアなアイテムなんですよ!」とはオーナー。
非常にシンプルな構成ながら、只者ではないオーラを放つ。カスタム=「足し算」ではないことを思い知らされるクオリティだ。
PHOTO:土屋勇人(Hayato TSUCHIYA)
●取材イベント:2022 RAYS FAN MEETING