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誰もが最初はヒヨッコだった!?
トップカテゴリーで戦う選手たちの昔と今を比較!
2000年10月6日、V-OPT収録イベントという形で開催されたドリフト大会、これがD1GPの原点である。その翌年からD1グランプリの名でシリーズ化し、2006年には下部カテゴリーとしてD1ストリートリーガル(D1SL)も誕生。D1SLで一定の成績を残すとD1GPライセンスが与えられるという体制が確立されたのだ。
各選手がトップカテゴリーであるD1GPまで上り詰めた道は様々だが、みんな最初はヒヨッコからスタートしている。そんなトップドライバー達の今昔を比較していくのが今回の企画だ。パート1では、D1GP参戦歴10年以上の選手の中から7名をピックアップ!
上野高広選手
2002年(30歳)
2022年(50歳)
途中、体調不良等で欠場したラウンドもあったが、初年度からエントリーしている選手。植尾や茂木と並んで現役最年長だが、現代のドリフトスタイルにも適応し、衰えは見せていない。JZZ30ソアラのイメージが強いが、近年はBMWやレクサスRCなど新型車を投入してチャレンジを続けている。
内海彰乃選手
2002年(27歳)
2022年(47歳)
D1初期からスピードのある走りで目立っていたが、好不調の波が大きく、2年連続ノーポイントに終わった時期もあった。S15を投入した2010年頃から成績が上向き、2015年には単走シリーズチャンピオンを、参戦18年目となる2018年には念願の初優勝を獲得した。かつてはやや“暴れん坊”キャラで、備北の土手を駆け上がって頂上に乗っかったシーンはD1初期の珍場面のひとつ。また、初期の頃は水色がイメージカラーだった。
藤野秀之選手
2002年(27歳)
2022年(47歳)
初年度から参戦していたが、数年間ノーポイントでしばらく参戦を休止。その後、D1SLでは時おり活躍したが、ドリフトマッスルに主戦場を移した辺りから急成長。“神レベル”に上手くなり、満を持して2015年にD1GPへと凱旋。セッティングには細かく、無駄のない、ほぼ完璧な走りを正確に繰り返す。ただし性格はネガティブ気味で、大会中に調子を尋ねると、たいてい渋い顔で「うーん」と首をひねる。
植尾勝浩選手
2002年(29歳)
2022年(50歳)
現在はVR38エンジンを積んだRPS13で参戦しているが、元々はAE86乗り。誰にも真似できない強烈な踏みっぷりと角度、キレッキレの振りを見せ、D1史上ただひとりNAエンジンでチャンピオンを獲った選手だ。一時期、D1GPを離れてライセンスも失効していたが、D1SLから再スタートし、2016年にD1SLのチャンピオンを獲得。再びD1GPの舞台に復帰した。
田所義文選手
2002年(23歳)
2022年(43歳)
初年度からずっとAE86で参戦を続けているミスター・ハチロク。エンジンは、4A-Gスーパーチャージャー→4A-Gターボ→13B(2ローター)→20B(3ローター)→2JZ…と、時代に合わせて変化させていき、そしてついに2021年でSE20VET化、軽い車体に強力なパワーを手に入れた。クイックな挙動と高いコーナリングスピードで単走はコンスタントに高得点をマークするが、追走はやや苦手なようで4位が過去最高順位となっている。
末永正雄選手
2002年(24歳)
2022年(44歳)
初期は鹿児島から自走で遠征を続けるサラリーマンドリフターだったが、2004年からRE雨宮のドライバーとして大活躍。その後、しばらく仕事の都合で参戦を休止したが、2017年からトラストのドライバーとして復帰、そののちD-MAX RACING TEAMに移籍して3年目のシーズンとなる。総合チャンピオンの経験こそ無いものの優勝回数は多く、2014年には単走チャンピオンを獲得している。安定した堅実な走りを見せるが、追走で兄と対戦すると冷静さを失いがち。
松井有紀夫選手
2003年(24歳)
2022年(43歳)
D1GPの2年目から参戦を続ける古株。予選落ちが多く、追走に勝ち上がれない時期もあったが、D1SLでシリーズ2位に入った2007年頃から少しずつポイントを取れるようになった。2013年からはRマジックのドライバーとして活躍し、2015年にRE雨宮へと移籍。以降はD1屈指のロータリー使いとして常に優勝戦線に絡む戦いを繰り広げている。当時の顔写真を見ればお分かりの通り、かつての愛称は“ガルル”である。