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スバルの隠れた名Kカーで楽しむチューニオングカーライフ
オリジナリティ溢れるエクステリアに注目!
維持費やランニングコストなどのメリットを理由に軽自動車でサーキット走行を楽しむ人も多いが、その主流となっている車種はスズキアルトやダイハツミラ、エッセ、スポーツ系ではホンダS660あたり。
そんな中、今ではサーキットはもちろん、街中でもあまり見ることのなくなったスバルヴィヴィオRX-Rをベースに、チューニングを楽しんでいるのが菱田将司さんだ。
菱田さんはメインカーとしてGC8→GDB→VABとスバルWRX STIを乗り継いでいる生粋のスバルフリークで、常にセカンドカーとしてスバルの軽カーも所有。7年前にこのヴィヴィオを手に入れたのを機に、サーキットも走れる足グルマに仕上げたという。
シリーズのホットモデルRX-Rに搭載されるエンジンは、直列4気筒DOHCのEN07。アイシン製のスーパーチャージャーが組み合わされ、クラス最強の64psを獲得していた。菱田さんのマシンはプレジャーレーシングでオーバーホールが施され、軽量フライホイールを装着。MGスポーツのチューニングECUで制御している。
オートジュエル製のエアクリーナーには、エンジンの熱気を防ぐために遮熱プレートを装着。インタークーラーにも効率的にフレッシュエアを導くための導風板を追加している。
マフラーは柿本改のフロントパイプにフジツボのリヤピースを組み合わせたスペシャル仕様となっている。
サスペンションはオーバーテックのメタモン車高調にスウィフトスプリング(F7kg/mm R5kg/mm)をセット。ホイールはボルクレーシングCE28(FR6J×14+38)、タイヤはナンカンの165/55サイズ。ブレーキはパッドをプレジャーレーシングのスポーツタイプに変更。駆動系にはクスコの機械式LSDもしっかりと装着している。
エクステリアはサンライズイエローにオールペンされている他、ヘッドライトやリヤコンビネーションランプはワンオフ加工品を投入してドレスアップ。フロントバンパーにビルトインされているフォグランプは、スバルプレオのマルチリフレクタータイプだ。
ルーフに装着したベンチレーションもスバル乗りにはたまらないアイテム。大型のウイングはメタモンでプロトタイプとして製作されたカーボン製のスペシャル品とのこと。フロントのカナードはプレジャーレーシングのワンオフ品、リップスポイラーは汎用モデルだ。
デフィの大型タコメーターとブースト計にはそれぞれワーニングランプが装着され、走りの雰囲気が伝わってくるインテリア。シートは運転席のみレカロのフルバケットタイプRS-Gに変更されている。
「スーパーチャージャーのお陰でストレートの速さはかなりのもので、サーキットも楽しいですよ」と菱田さん。今では軽自動車の製造をやめてしまったスバルの隠れた名車を、これからも大切に乗り続けていくことを期待してます。
PHOTO&TEXT:川崎英俊
●取材イベント:GAZOO.com愛車広場 出張撮影会 in 富士スピードウェイ