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レアすぎる5速MT仕様の2代目ステップワゴン!
サスからブレーキまで走り優先のパーツチョイス
サーキット仕様として製作された、2代目ステップワゴンの登場だ。オーナーいわく「サーキットを走ると、チューニングした分だけタイムとして現れるじゃないですか。それがミニバンで走る一番の理由ですね」とのこと。
B20Bエンジンは、オーバーホールの際に純正オーバーサイズピストンを組んで、メタルも交換。そこにトラストのTD04H-15Gタービンをインストール。eマネージで現車セッティングを行い、最大ブースト圧0.4キロ時に200ps(ノーマル130ps)を発生する仕様だ。
さらに、サーキット走行を前提としているだけに、ラジエターをコーヨーアルミ2層式に交換し、HKSオイルクーラーを追加するなど冷却系の強化も抜かりなしだ。
ミッションにはCR-V(4WD)用の5速MTを流用。FFのステップワゴンにはトランスファーを撤去した上で搭載される。
「このミッションはノーマルでもローギヤードで、ギヤ比もかなりクロスしているんです。トップスピードは170km/hくらいですけど、コーナー立ち上がりの加速は良いですよ」とオーナー。
足回りも同様で、車高調にはテインGTワゴン(F6kg/mm R8.5kg/mm)をチョイス。EDFCを組み合わせ、臨機応変に手元で減衰力セッティングを行ってるという。
また、サーキットを走るとなると、車重が1700kgに迫るステップワゴンではブレーキの強化も必須。これまでフロントにはスプーン4ポットキャリパーを使っていたが、さらなる性能アップを狙ってエンドレス6ポットキャリパー+324mmローターに変更。当然、ステップワゴン用のラインナップはないため、ブラケットをワンオフ製作した上で装着しているのだ。
シートは前席が限定品のレカロSP-JJフランカー。タカタ4点式レーシングハーネスがサーキット仕様ならではのアイテムだ。2列目は、ベースフレームをワンオフ製作した上でレカロSR4が装着される。
ボディ剛性面に関しては、タワーバーやロワアームバーなどで一通り行ってるそうだが「ネオバで走っていますが、ワゴンボディなのでどうしても剛性が不足気味なんですよね」とオーナー。ともあれ、ここまで走りに拘るステップワゴン乗りは…そういるものではない。アッパレだ。