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独自の感性でエアロをミッスクして唯一無二の存在感を示す!
VスペックIIニュルの限定色もジャストマッチ!
デビューから30年近い年月が経過し、プレミア化が進むJZA80型スープラ。そんな稀代の名馬を、ストリート兼サーキット走行会仕様として“しばき倒している”オーナーの愛機が今回の主役だ。
エクステリアのコンセプトは「ベッタベタな車高にしつつボディはワイドに、そしてレーシングカーを意識した」とオーナー。独自の視点で「カッコ良い」とか「これは似合いそう」というエアロパーツをブランドに拘らずに選んでいったのだ。
フロントは、RIDOXのバンパーにURASのアンダーフラップを合体。ボンネットは6連ダクトが特徴のZ.S.S製をチョイス。なお、カラーリングは「スープラでは他に同色のクルマを見かけないし、絶対に合うと思った」というBNR34・VスペックIIニュル純正のミレニアムジェイドにオールペンしている。
ホイールは前後とも18インチのボルクレーシングCE28(10.5J+15)で、フロントに15mmスペーサー、リヤに40mmスペーサーを追加。タイヤは285/30-18のフェデラル595RS-Rだ。
マックスレーシングのフロントフェンダーは、アーチの部分を大胆にカットして極限のローフォルムを追求。サイドステップもフェンダーからのラインを揃えるためにマックスレーシング製を選び、下側をカットしてフロントバンパーの下端と高さを合わせる。リヤのオーバーフェンダーはファイナルコネクションの汎用品だ。
GTウイングのラダーはAIM9GT製を使ってバックパネルに固定。リヤバンパーは漢のレス仕様だ。ウイングのメインエレメント部分はオリジンラボ製を組み合わせている。
元々は価格が安かったという理由でNAエンジン搭載モデルを購入して乗っていたが、ある時、フタが突き出たマンホールに車体を引っかけてしまいエンジンを全損。そして、どうせなら…と、ターボの2JZ-GTEへのエンジンスワップを敢行した。現状は吸排気に手を入れたライトチューン仕様だ。
「室内は純正の形状が好き」とのことで極力シンプルに。シートは運転席側がブリッドのアーティスIIIで、助手席側がディーゴ。ハンドルはナルディの340φを使っている。
リヤはレーシングカーっぽくというコンセプト通りにインナーを撤去、シート後方にはアンプやウーファーなどのオーディオをインストールした。なお、リヤハッチはGTウイングが邪魔で開けることができないのだとか。
オーナーはこのスープラで年に数回サーキット走行を楽しんでいるそうで、今後は未処理のフェンダー内を加工して完成度を高めていく予定とのこと。自分の中でテーマを定めて、それに沿ってイジっていくというのも改造の醍醐味。チューニングの楽しさが伝わってくる1台だ。
PHOTO&TEXT:Daisuke YAMAMOTO