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軽量ボディ+200馬力のタッグでワンクラス上を追い回せ!
街乗りも快適な全方位型ボーイズレーサー
「何と言ってもZC33Sの魅力は、1トンを切るボディの軽さですよね。エンジンもターボ仕様になり、2.0Lクラスの感覚で扱えるようになりました。ベース車のポテンシャルが高いので、コストパフォーマンスも抜群に戦闘力アップが図れます」。そのように現行スイスポを評価するのは、モンスタースポーツ東名横浜店の鈴木工場長だ。
そんなモンスタースポーツのデモカーは、あらゆるステージでワンランク上の速さを体感できるハイスペック仕様だ。
エンジンは、高負荷高回転までゆとりある風量を確保したハイフロータイプの三菱重工製MXK20タービンに、専用スポーツECUとレーシングプラグをセットにしたK200Xキットを投入。最高出力は、製品名通りブースト1.2キロの設定で200psを発揮する。
なお、フレッシュエアを効率よく供給できるPFXインテークキットはエンジンルームのドレスアップ効果も抜群。スポーツ走行に欠かせないオイルクーラーや大容量インタークーラーもインストール済みだ。
排気系は、フルエキゾーストタイプのSP-Xデュアルスポーツマフラーを装備。ブーストアップやタービン交換にも対応できる優れた排気効率を確保しつつ、保安基準にも適合する高性能エキゾーストシステムだ。
足回りは、オーリンズ製ダンパーユニットをベースに独自のセッティングで仕上げられたMXダンパーでセットアップ。十分なストローク量を得るために、あえて全長調整機能は設けずリヤダンパーは別タンク式を採用しているのがポイントだ。
スプリングレートはフロント5kg/mm、リヤ3kg/mmの設定。ノーマルのゴツゴツ感を解消しながら、スポーツ走行で優れた路面追従性を発揮してくれる。
ブレーキは、徹底テストを敢行して初期が強すぎる純正の特性も大幅にリメイク。踏力に応じたリニアな効きと、負荷の大きいワインディングでの耐フェード性を高めるタイプS2パッドとローターを開発。前後バランスを最適化して電子制御デバイスの介入も抑えられるシステムだ。
デモカーが装着しているホイールはボルクレーシングCE28SL(7.5J×17)で、タイやには前後215サイズのディレッツァZIIIを履く。ネガティブキャンバー角はフロント2度弱、リヤ約2度の設定だ。
室内には操作性の向上を狙ったオリジナルパーツが乱舞。ヒール&トゥのしやすさを考えたペダルカバーや踏み替え性を見直したクラッチペダル&フットレスト、さらにジュラコン製シフトノブなど操作系パーツもスポーツドライビングでは大きな効果を発揮してくれる。
そしてエクステリアには、長年のモータースポーツ参戦ノウハウと風洞実験で開発したモンスタースポーツのエアロパーツで武装。カーボンGTウイングの他、リヤアンダースポイラー、エアアウトレット付きのカーボンボンネットなど、スポーツ走行時にはシッカリと空力効果を発揮してくれる。
こうしてパフォーマンスを高めながら、街乗りマシンとしても一切不都合なく快適に使えるオールマイティ性を併せ持つ点も、モンスタースポーツZC33Sの大きなポイントだ。
●取材協力:モンスター東名横浜店 東京都町田市小川7-5-16 TEL:042-796-7772
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モンスター東名横浜店
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