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ハイカム導入でトップエンドの伸びをプラス!
堅実なパーツチョイスとセッティングで実現した高耐久仕様
サーキットスペシャルからヘラフラ系のドレスアップマシンまで、あらゆるジャンルのシビックユーザーが集う老舗“ゼロファイターオートカスタム”。そんな同店が、耐久レースを楽しめるデモカーとして製作したのがこのEK9シビックだ。
心臓部のB18Bは、戸田レーシングのBカムやバルブスプリングを組んだ上で、フルバランス取りを敢行。以前はバランス取りを行うのみで基本的には純正という構成だったが、トップエンドでの伸びを求めてハイカムを投入したそうだ。
また、サーキットでパワーバンドを外さない設定として、VTECポイントを5000rpmへと引き下げ、それに合わせて燃調や点火時期などを最適化。これらの制御は、ゼロファイターオリジナルのECUによるものだ。
サスペンションにはオリジナルのZERO-SPEC2車高調を装備。ブレーキはスプーンのビッグキャリパーキットで大容量化するだけでなく、ダクトホースの設置で冷却を促すなど耐久マシンとしてのメイキングも行われている。
車両重量は、余計な装備の撤去や軽量パーツを駆使して950kgまでシェイプアップ。その一方で車内には乗員保護を兼ねて、セーフティ21の6点式をベースにサイドバーなどを追加したロールケージを組み込んでいる。
サイドウインドウにはウインドウネットを装備し、ドライバーが夏場の連続周回でもバテないよう配慮。ドアミラーの「Enjou it!」ステッカーのこの車両のキャラクターを物語る。
なるべくSPLパーツを使用せず、ローコストで構築できるユーザーライクなチューニングを身上とするゼロファイターレーシング。遊び心溢れるフロントリップのステッカーボムを含め、同社のコンセプトが凝縮されたデモカーだ。
●取材協力:ゼロファイターオートカスタム 奈良県桜井市芝911-1 TEL:0744-42-9989
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ゼロファイターオートカスタム
http://www.zerofighter555.com