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あくまでストリートでの乗りやすさを重視!
パワーバンドを使わずとも楽々走れる超ハイトルク仕様
ランエボの魅力を後世へと伝えるべく、様々な活動を続ける名門“アンリミテッドワークス”。そんな同社が手掛けたストリート兼サーキット仕様が、ここで紹介するランエボVIII MRだ。
エンジンはブライアンクロワーのキットを使用して2.4Lまで排気量をアップ。そこにランエボIXの4G63に搭載された可変バルタイ(MIVEC)付きヘッドをドッキングし、全域トルク型の強靭なパワーユニットを作り上げている。
サージタンクはオーストラリアの名門“ハイパーチューン”の製品を使い、高回転域での吸入空気量増大に対応する。国産に拘らず良いものは積極的に導入する、それもアンリミテッドワークスの方針であり強みだ。
エンジン制御は、ハルテックの4G63専用プラグインフルコンのプラチナプロが担当。純正センサー類を生かして、アイドルアップやフェイルセーフも機能するため、ノーマル同様の扱いやすさを実現させている。
組み合わせるタービンはGCGが供給するフルタービンキット。ウエストゲート式のGTX3071Rにブースト1.5キロを掛けて500psを引き出す。専用ステンEXマニやターボスマート製のウエストゲートがエンジンルームを彩る。
一方の足回りは、セッティング幅の広いオーリンズをベースに製作したオリジナル車高調を装備。さらにゴムブッシュのピロ化などオリジナルアイテムを組み合わせることで、街乗りでの快適性とサーキットで必要な粘りのあるフットワークを実現している。タイヤは前後共に255/40R18サイズを使用。
室内はストリート仕様らしいシンプルメイク。追加メーターにはデフィをチョイスし、Aピラー側にはビリオンのVFC-MAX(電動ファンコントローラー)をセット。もちろんオーディオ類は完備、エアコンも残された快適仕様だ。
エアロパーツはオーナーの好みでボルテックスやバリスの製品をミックス。エキゾーストマフラーは、アンリミテッドワークスの軽量チタンモデルを装備している。
このチューンドは、絶対的なパワーや一発のタイムを狙っているわけではない。あくまでも「乗りやすく気持ち良い」を目指したハイスペック仕様だ。しかし、このメイキングこそ、多くのランエボユーザーが求めている理想像なのではないだろうか。
●取材協力:アンリミテッドワークス 神奈川県横浜市瀬谷区北町44-8 TEL:045-719-2116
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