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エクステリアの迫力に恥じない走りを追求!
パワートレインにはEK9シビックタイプR用を移植
アメリカ生産の輸入車であるというプロフィールとそのスタイリングから、スポコンブームの象徴とも言えるEJ7型シビッククーペ。映画の影響などもあってチューニングベースとしての人気も高いモデルだが、オーナーが望んだのは単なるドレスアップ仕様ではなく、走りも存分に楽しめるリアルチューンドだ。
とはいえ、日本に導入されたシビッククーペは単一グレード設定で、エンジンはシングルカムのD16AでミッションもCVTのみ。そこでオーナーは、EK9シビックタイプRのB16Bエンジンと5速ミッションをメインECUごとゴッソリ移植。これにより、スペックは120psから185psへと進化を遂げたのだ。
足回りも、本来EJ7シビックは4穴ハブにリヤドラムという構成だが、このマシンはDC2インテグラタイプR後期98スペックのハブとナックルを流用して5穴化。さらにリヤブレーキのディスク化し、スポーツ走行も適した仕様へとアップデートを敢行した。なお、車高調は山形県のチューニングショップ“ガレージM”のオリジナル品だ。
デフィの追加メーターが乱舞するド派手なインテリア。メインメーターはレアな無限のフルスケールを奢る。ちなみにステアリングは脱着式だが、サーキット走行時とストリート時で違う銘柄を使い分けているそうだ。
室内に張り巡らされたロールケージも、走りを鍛えたシビッククーペの証。ラゲッジボードには、カスタムインストールされたリヤスピーカーの間にNOSタンクも装備されている。
エクステリアを覆うエアロパーツはウェーバースポーツで統一しているが、リヤバンパーはシャープなダクトデザインが特徴のフェリオ用を装備。なお、ボディカラーは元々ブラックだったが、フィット用のビビットブルーでオールペンを敢行している。
かつて一斉を風味した“スポコン=スポーツコンパクト”というジャンルは、本来、走りと見た目を両立させた高度なリアルチューンドを指すものだった。そんな“ルーツ”を改めて思い出させてくれた1台だ。(OPTION CARAVAより抜粋)