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新旧86/BRZ用には6速MT対応の専用機構もビルトイン
旧車のヘリテージコレクションもスタート!
国産スポーツモデルの純正クラッチシステムを数多く手掛けている“エクセディ”が、チューニング用の強化タイプクラッチのニューモデルを東京オートサロン2023で発表した。
まず注目したいのは、ストリート向けのシングルディスクタイプ「ハイパーシングル エボ」というモデル。
これは定番パーツとして高い支持を集めていた「ハイパーシングルVF」の後継として、最強のストリートクラッチを目指したものだ。そのコア技術は、ずばりディスクプレートの摩擦材の変更。オルガニック系であることに変わりはないが、そこに含まれていた従来の銅素材を、防弾服などにも採用されている高強度なアラミド系に変更。従来以上の摩擦係数を確保したのに加え、ディスクの軽量化によりシフトタッチの向上も実現している。
エンジンのレスポンスフィーリングに関わるフライホイールは、ストリートでの使用に支障のない範囲で重量やバランスの最適化が図られている。
新旧86/BRZ用には、専用機構のサイレントダンパーも採用。これは純正にも使われている6速MT特有のアイドリング時の異音を解消するための機構で、アフターマーケット用のクラッチでは世界初とのこと。外からは確認できないが、センター部のプレート内に小さなスプリングが組み込まれている。
さらに、増加するボルトオン過給機のインストールを踏まえて、ディスク径も拡大。ハイパワー&ビッグトルクに対応するスペックを与えたのである。
ラインナップは90年代の絶版車から現行スポーツモデルまで幅広い車種をカバーし、2023年5月頃から順次リリースとなる予定だ。
さらに、エクセディでは世界的に人気が高まっている70〜90年代国産スポーツ車向けの補修向けクラッチ「ヘリテージコレクション」も展開。2022年から本格的にリリースを開始し、すでに国産9メーカーの500型式以上に対応しているというのも嬉しいニュースだ。
●問い合わせ:エクセディ アフターマーケット営業部 TEL:072-824-7138
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エクセディ
https://www.exedy-racing.com/