「スプリングの巻き方向は揃えるべし!?」ハンドリング性能を高める軽カー用『シンメトリースプリング』に迫る

大半のコイルスプリングは左右ともに右巻き!?

右側には右巻き、左側には左巻きのスプリングが最適!

サスペンションチューンには様々なアプローチが存在するが、軽自動車チューンのプロショップ“ナビック”が目を付けたのは「フロントスプリングの巻き方向」。

通常のサスペンションは右側も左側も、右巻きのコイルスプリングが使用されている。これはスプリングを製造する際に巻き方向を一定にすることで、製造コストを抑えるためだ。

もちろん右巻きのみだからといって大きな支障はないが、厳密に言えば左サスペンションに右巻きスプリングを組み合わせると、ストローク時に抵抗が発生する。

これは、スプリングが縮む際にかかる力にも関係している。というのも、コイルスプリングは圧縮時に螺旋形状に合わせて回転しようとする力が働く。この力は、僅かながらにタイヤの進行方向にも影響を与えているのだ。

そこでナビックは「左サスには左巻きのスプリングを、右サスには右巻きのスプリングを」という理想を求めて、独自に左巻きスプリング(ID60)を開発。スプリングレートは10kg/mm、自由長は125ミリと150ミリの2タイプを設定。価格は左右セットで1万5900円、既存ユーザー向けの左巻き単体価格は8800円だ。

同時に、メインスプリングだけでなくトラクションスプリング(ヘルパースプリング)も左巻きタイプをラインナップ。こちらはID60の7kg/mmで50mmというスペック。価格は8800円だ。

対応車種はHA36/HA23系アルト。コンフォートさもスポーツ性も向上させるアイテムだけに、オーナー諸氏は要チェックだ。

●取材協力:ナビック 京都府京都市山科区勧修寺御所内町128 TEL:075-575-4433

【関連リンク】
ナビック
http://www.navic-kyoto.jp

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