「なにこのクルマ!?」正体不明のスーパーロータリーチューンド登場!

Z34ヘッドライト&RX-8テールを流用した独創的ロータリー!

内装やオーディオメイクも抜かりなし

ベース車両が判別できない仰天チューンドは数あれど、ここまで気合の入った仕様はそうそうお目にかかれないはず。“スーパーオートバックスTODA”がかつて製作した魔改造FD3S、細部をチェックしていこう。

純正部分はルーフとリヤゲート程度。リトラクタブル式のヘッドライトはZ34純正の固定式にコンバートされ、フロントバンパーを始めとするボディパーツもフルオリジナルで製作。さらに、リヤセクションにはRX-8後期の純正テールを移植するなど、徹底的にRX-7感を消し去っている。

マッシブな前後のワイドフェンダーはフジタエンジニアリングのアフラックスボディキットをベースに、スムージング&ダクト加工などを施したワンオフスペシャルとなる。

ホイールはボルクレーシングGT30の20インチ、その奥で存在感を主張するブレーキはブレンボのキャリパーシステムだ。車高調はアラゴスタ製をチョイスしている。

車種不明感が凄まじいエクステリアだが、それに負けじと内装メイキングも強烈の一言。リモコン稼働の電動シザースドアが開くと、そこにはブラック×レッドで大胆にリメイクされたラグジュアリームード満点のカスタムオーディオ空間が広がっているのだ。

ダッシュボードはMDF板やパテを駆使してリデザイン。内装はアルカンターラで張り替えられ、理想的なオーディオシステムを構築するためにエアコンスイッチ類はシフト後方に移設される。エアコン吹き出し口はRX-8純正だ。

オーディオユニットは、カロッツェリアのハイエンドオーディオであるXシリーズで統一。ハッチバック内で展開されるカスタムオーディオは、中央に柱を設けることによってシンメトリーなデザインと空間の広がりを強調している。

ルーフセンター部には、2DINのナビモニターやレーダー探知機をバランスよく埋め込み、その中央部にライティングパーツのコントローラーをマウント。なお、ルーフは全面アルカンターラで張り替え済みだ。

ドア周辺に仕込んだスピーカーにはLEDリングを追加し、ドアノブにはレッドカーボンシートを貼り込む。なお、ドア開閉はRE雨宮が開発した電動シザースを採用。横方向にスライドしてから天高く跳ね上がるアクションは感動すら覚えるレベルだ。

もちろん速さの要となるエンジンメイクも抜かりなく、13B-REWにHKSのTO4Zタービンキットを組み込んで400ps(最大ブースト圧1.0キロ時)までドーピング。ひとたびアクセルを踏み込めば、非日常的な世界へと連れ去ってくれる動力性能を手にしているのだ。

エンジンチューンからボディワーク、カスタムオーディオに至るまで、全て自社で完結できるスーパーオートバックスTODAならではの改作。コンプリートチューンドと呼ぶに相応しいそのメイキングは、単なるドレスアップの枠に捕らわれない独創的かつ斬新な発想が詰まっている。

●取材協力:スーパーオートバックスTODA 埼玉県戸田市笹目6-23-2 TEL:048-424-0189

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