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4ステップでK14Cチューニングの真価を引き出せ!
チューニングベースとしての素性にいち早く注目し、スイフトスポーツのパフォーマンスアップの先頭を走り続けている“トラスト”。現行モデルのZC33Sとなってもその勢いは健在で、パワー系からドレスアップ系まで様々なチューニングパーツを展開している。今回はパワーチューンに焦点を絞り、最小限の手数でK14Cを覚醒させるトラスト流アプローチを見ていく。
ステップ1:パワー&レスポンスを向上させる吸排気チューン
手軽に挑戦できるファーストステップ。吸排気系のストレスを取り除くことで、パワー&レスポンスアップを図る。最高出力に劇的な変化はないが、フィーリングや過渡特性が向上し、気持ちの良い吹け上がりが味わえる。迫力のエキゾーストサウンドも大きな魅力だ。
エンジンルームには、60φのアルミパイピングと剥き出しエアクリーナーをセットにしたエアインクスキット(4万7080円)をインストール。キットには遮熱板が付属し、吸気温度の抑制にも配慮した設計となっている。
5月発売予定のパワーエクストリーム・ライト/Sは、左シングル出しの車検対応マフラー。サウンドとパワー、重量と全ての面で妥協せずに開発。試作品でのテストを重ねた結果、メイン60φ→70φを採用する。テールエンドは本物のチタン素材を採用しているのも拘り。価格は16万9400円(予価)で、右出口のバンパー穴を塞ぐロゴ入りパネルもオプション設定される予定だ。
ステップ2:費用対効果抜群のECUセッティング
燃料や点火マップ、可変バルタイマップなどの各種パラメータを最適化。トラスト製パーツと組み合わせた時に最高のパフォーマンスを発揮するようにセッティングされたGReddyパフォーマンスECU。
インタークーラーやスポーツ触媒を装着した際にも対応するデータとなっているので、先に入れておいても無駄にならない。エンジンのコンディションを整えるという意味でも、早めに導入するのがお勧めだ。価格は11万円。
ステップ3:触媒&インタークーラー交換で純正タービンを活かしきる!
ワンランク上の加速性能を目指すなら、ブーストアップ仕様を極めたい。前置きインタークーラー&スポーツキャタライザーの導入により、最高出力180~185psが期待できる。闇雲にパワーアップするだけでなく、吸気温度や排圧を低減させることで、エンジンやタービンにも優しいプランというのもポイントだ。
吸気温度を10度近く下げつつ、中高回転域のパワーフィールを向上させるトラストのインタークーラーキット(6万9300円)。2タイプのコアサイズ(100mm厚と66mm厚)を比較検証した結果、大きな性能差が無かったため、コストパフォーマンスを重視して66mm厚を採用したそうだ。
GReddyスポーツキャタライザー(13万5300円)は、耐熱温度1200度を誇る200psiの国産セルの採用によって高い排気効率を実現しつつ、触媒貴金属の配合割合を最適化することで純正レベルの浄化性能を保持。もちろん安心の排ガス規制対応モデル(排ガス成績書付き)だ。
ステップ4:タービン交換で圧倒的パワー感を実現!
K14Cチューンの最終ステップとなるのがタービン交換。設定出力180ps~200psのGReddyハイフロータービン(18万7000円)を組み込んで、さらなるパフォーマンスアップを狙っていくのだ。
なお、このタービンは純正改のハイフロー仕様で、コンプレッサーホイール(ノーマル:40mm/トラスト製:44mm)とタービンホイール(ノーマル:34mm/トラスト製:37mm)をそれぞれ大型化。低速域のフィーリングはそのままに、トップエンド領域までブーストパワーが追従するようにチューニング済みだ。ハウジングがノーマルのため、完全ポン付けを実現していることも魅力の一つと言えるだろう。
ハイフロータービン化の効果は絶大だ。最高出力は約30psの上乗せとなり、低回転域からトルクが立ち上がるため想像以上にストリートでも乗りやすくなる。パワーグラフを見ても低回転域のロスを最低限に抑えつつ、高回転域の伸びに磨きがかかっていることが分かる。
「遠方のイベントまで自走で出掛けることが多いのですが、快適かつパワフルなので高速移動も苦になりません。パワー&レスポンスはもちろん、耐久性も重視しているので、安心して楽しめるスペックになっていますよ」とは、スイフトスポーツ開発担当のトラスト渡部さん。
チューニング面でのコストパフォーマンスは、他車と比較にならないほどの好素材と言えるZC33S。段階的なアプローチで、ぜひその真価を味わっていただきたい。
【関連リンク】
トラスト
https://www.trust-power.com/