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東名パワードのEJ用ストローカーキットの最終進化形!
レースエンジン直系の高性能クランクを採用
日本が世界に誇るエンジンチューンのスペシャリスト“東名パワード”が、近年、力を注いでいるのがスバルのEJエンジンだ。
同社では、これまでにターボ周りや動弁系など、様々な高性能エンジンパーツを送り出してきたが、2020年にパワーチューニングの軸となるストローカーキットのモデルチェンジを敢行。2.2L仕様、2.5L仕様ともに令和に相応しいスペックへと深化させたのである。
このキットのコア技術は、新開発のクランクシャフトだ。鍛造ビレットの削り出しとしつつ、カウンターウエイトにはフルカウンター式を採用。なお、フルカウンター形状は高回転域での振動を減らせるという大きなメリットがある反面、デメリットも存在する。重量増加に伴うレスポンスの悪化や、メタルの負担増加だ。
そこで東名パワードは、カウンターウエイト部をレーシングエンジンに限りなく近いレベルまでシェイプアップ。エンジン屋らしいアプローチで、ハイレスポンスと高強度の両立を実現したのである。なお、ストローク量は79.0mmの設定だ。
そんな新設計クランクに、92.5φ鍛造ピストンとH断面コンロッドを組み合わせたものがEJ205&207エンジン用のEJ22キットだ。総排気量は2123cc、圧縮比は8.1:1が目安となる。
そしてEJ255&257エンジン対応のEJ25キットは、EJ22キットのコンロッド&クランクを使いつつピストンには0.25mmオーバーサイズの鍛造97.5φをセット。総排気量は2468cc、圧縮比の目安は8.3:1だ。
価格はどちらも50万円。購入後、すぐの組立作業が可能なコンロッドベアリング合わせ済みキットも52万円で用意されている。
EJ20の生産が終了した今、東名パワード製エンジンパーツの輝きは増すばかりだ。なにせ、日本を代表するエンジン屋が技術とプライドを賭けて生み出した究極のキットなのだから。
●問い合わせ:東名パワード TEL:042-795-8411
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東名パワード
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