目次
あえてノーマルフェンダーに拘る!
ラジアルタイヤを活かしきるCSO入魂のオリジナルパーツ群
高品質なカーボン繊維を使ったボンネット&トランクリッドと、独特の色気を醸し出すカーキグリーンのボディカラー(フルラッピング)が特徴的なこのS2000は、実力派チューニングショップ“CSO”のデモカーだ。
ベースはAP2。代表の小原氏が、S2000本来の美しさを引き出すことを目的に、ノーマルフェンダーに拘りながらジックリと仕上げてきた車両だ。細部を見ていこう。
まずエクステリアから。ボンネット(42万8000円)はカーボン製で、ダクトを持たないフラット形状ながら無限製のエアインテークが装着できるように裏面をデザインしているのがポイントだ。
ちなみに、素材のカーボンは1束12000本のカーボン繊維を使った12Kを採用。通常のエアロパーツに使われる3K(3000本)のカーボン繊維とは違いが一目瞭然。繊維が綺麗なマス目状に仕上がっているのが分かるだろう。
トランクパネルも12Kカーボンのオリジナルモデル(34万8000円)を用意。カーボンキーシリンダーや専用のブラッククロームHマークもキットに付属する。リヤウイングには、ボルテックス製をベースにしたCSOオリジナルウイング(21万円)を装備している。
ホイールには、ボルクレーシングTE37SAGAのCSO特注スペックをインストール。サイズは9.5Jのインセット+63となっており、255/35-18が推奨サイズ。キャリパーは純正キャリパーアップグレードOHプログラム(14万8000円)によるもので、色選択も可能だ。
ボディには、穴あけ加工を必要とせず、ボルトオン装着が可能なオリジナルの4Pロールケージ(13万6000円)をセット。前側をAピラーに固定する独特の設計となっている。
インテリアもオリジナルパーツが満載だ。追加メーターを装着できるカーボンパネルは現在開発中のアイテム。シフトノブは軽量タイプ(9500円)とヘビーウエイトタイプの(1万5000円)の2種類がラインナップされている。
汎用のTRD製ドアスタビライザーを、S2000にフィッティング加工するためのインストールキット(8800円)もリリース。装着後はボディの剛性アップを体感できるほどだという。
足回りは、スーパーオーリンズベースのCSOスポーツダンパーキット(28万円〜)でセットアップ。アーム類はサスペンションに入力される負荷に対して、リニアに足を動かすことを目的にフルピロ化している。
ブレーキには、純正キャリパーのまま装着できる330mmローター&オフセットブレーキキットで強化。17インチホイールにも装着可能で、価格はフロントが16万5000円、リヤが16万円となっている。
駆動系では、S2000のウイークポイントとも言えるデフオイル容量を約3倍(2.3L)まで増やすことが可能な大容量デフケース(6万3000円)に注目。スポーツ走行時に、LSDの効きを安定させるための必須アイテムだ。
エンジンはKテックの手によって組み上げられた2.2Lコンプリートユニット(260ps)を搭載。
スペックとしては決してハードではないものの、鈴鹿サーキットで2分22秒9、富士スピードウェイでは1分57秒3、岡山国際サーキットで1分42秒9と、ラジアルタイヤ(ポテンザRE-71R)仕様とは思えないほどのタイムを叩き出しているのだから恐れ入る。
物静かな佇まいからは想像できないほどの走りを披露してくれるCSOのマシン。その力強さと美しさを支えているオリジナルパーツは、S2000オーナーにとって魅力的なものばかりと言えるのではないだろうか。
●取材協力:CreativeServiceOhara 兵庫県神戸市西区大津和3-6-2 TEL:078-976-8821
【関連リンク】
CreativeServiceOhara
http://cso.ico.bz/index.html