目次
オリジナルレッドのボディにフルチューンのK20Aを搭載
全方位、ショップデモカーばりの完成度!
無限RRを除けば、FD2型シビックタイプRにはレッドのボディカラーが存在しない。つまり、このタイプRはオールペイント済みのチューンドということになる。しかも、カラーは市販色ではなく、オーナーが熟考を重ねたオリジナル。ジャガー純正レッドをベースにラメを入れ、非常に豊かな表情を見せる。
さらに、立体感を求めてヘッドライト下をグラデーション塗装したり、エアロパーツの造形に合わせて所々をブラックアウトするなど、手の込んだカスタムペイントを実施。フロントバンパーとアンダーパネルはホンダツインカム製、ヘッドライトもLEDでカスタム済みだ。
「鈑金屋で働いている友人と相談しながら仕上げました! やっぱりグラデーション塗装がポイントですね」とはオーナー。
ホイールはアドバンレーシングRGIIIの18インチをチョイス。赤いボディとゴールドの組み合わせがゴージャスだ。ちなみにフロントは10J+35に245/40、リヤは9.0J+45に225/45を組み合わせる。
ハイマウントのGTウイングはM&Mホンダ製。パーツチョイスはもちろん、車高を始めとする全体のバランスなどは綿密に計算されている。
しかも、このマシンの見所はルックスだけじゃない。タイプRとしてのエンジンチューンもポイントで、K20Aは腰下に戸田レーシング製の0.5mmオーバーサイズとなるハイコンプ鍛造ピストンを組み、ヘッドにも戸田A2カムを投入。これらは、RB26チューニングで有名な沼津のピストが作業を担当し、制御もHONDATAで最適化済みだ。
走りもビジュアルもショップデモカーばりの完成度。正統派から逸脱するわけでもなく、それでいて個性もしっかり表現されている。まだ24歳(取材時)という若さのオーナーだが、このセンスは只者ではない。(OPTION CARAVANより抜粋)