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新車から乗り続ける最愛の“家族”
4ドアの実用性に600馬力の強心臓!
バブル崩壊直後の1992年。スポーツカーに憧れてクルマを物色していた若き楠美さんは、両親から「実用性を考えた4ドアなら保証人になってもいい」と言われ、悩みに悩んだ末にR32スカイラインの4ドア(HCR32)を選択した。
もちろん走りに憧れていたこともあり、購入後はRB20DETをすぐに2.4L化し、TO4タービンを組み合わせてドラッグレースなどに参戦していたそうだ。
その後、リペアパーツの供給問題もあり、RB20からRB26へとステップアップ。ブーストアップの500ps仕様でしばらく遊んでいたものの、スズキ・ハヤブサに抜かれたことをキッカケにGTIII-RSタービン仕様へとステップアップ、現在は600psを発揮するまでに進化している。制御はF-CON Vプロだ。
エンジンだけでなくボディのカスタマイズにも抜かりなし。ガルウイングに加えて塗装は光の角度によって発色が変わるエキショウカラーでオールペンしつつ、クラッシュを契機にフロントバンパーはドゥーラックに変更し満足度もアップした。
リヤフェンダーはドラッグレース時に太いタイヤを履くためにワイド加工。もちろんリヤドアもしっかりと活用できるように作り込みも行われ、コンセプト通りの使い勝手と速さの両立を果たしている。
ホイールは、チタンカラーコーティングが施された18インチのグラムライツ57Sプロを選択し、ボディカラーと調和をとる。その奥で存在を主張するビッグキャリパーは、D2ジャパン製のチタニウムフィニッシュモデルだ。
室内はストリート然とした仕上がり。ダッシュ上およびAピラーにデフィのリンクメーターを、コラム下にはPLXのA/F計やテクトムのIIC-460(点火カット式のミスファイヤリングシステム)を配置。シートはブルーのブリッドセミバケを奢る。キティちゃんのカップホルダーが家族仕様を物語る。
新車からコツコツと育ててきたスカイラインだけに、その存在はもはや手放すことができない家族同然の相棒と語るオーナー。
チューニングレベルはもちろん、クルマとの付き合い方まで含めて尊敬の念に堪えない。一途なオーナーの愛情を注がれながら、R32スカイラインのチューニング&リフレッシュはまだまだ続いていきそうだ。(EVENT DATA:W-Option JAMBOREE)
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