「これぞミラージュアスティの究極進化系!?」4G63換装で戦闘力を高めた純正流用チューニングの極意

筑波サーキットで1分3秒台をマークする実力!

エアトレックターボRの4G63を流用

開口部の広いフロントバンパーや、両サイドに大きく張り出したオーバーフェンダーが特徴的なCJ4A型ミラージュアスティ(2ドアクーペ)。サーキットを走っている姿は、ランエボと見間違えてしまうほどの迫力だ。

ベースとなったのは、ミラージュアスティのZRグレード。しばらくは4G92エンジンに鞭を打ちながら走りを楽しんでいたそうだが、サーキット走行中に痛恨のエンジンブローを経験。

そこで、「どうせ直すならハイパワー化したい…」と、比較的リーズナブルな価格で手に入ったエアトレックターボR用の4G63へのスワップを敢行したのである。

「本来は4WD用のエンジンなので、リヤに駆動を配分するトランスファーは鉄板で塞いでFFとして使っています。ただし、ランエボVIIの純正タービンで常時300ps(ブースト1.1キロ)、スクランブルブースト(1.4キロ)時には330psくらいパワーを出しているので、FFだとホイールスピンして駆動が路面に伝わり辛いところが悩ましい部分ですね」とはオーナーの三川さん。

エンジンの換装作業自体はさほど問題はなかったそうだが、インマニ形状が大きく異なるため純正タワーバーは装着不可に。とはいえ、トラクション確保のためにボディ剛性は確保したかったため、タワーバーを加工溶接してインマニの逃げを確保した。

エンジンマネージメントはF-CON Vプロ3.4とし、“ガレージヴァンナ”が綿密なセッティングを敢行している。

ロールケージとMOMOコンペティションステアリングのコンビが、やる気を感じさせてくれるインテリア。エンジンをスワップしてパワーを高めたとなれば、エンジンコンディションを把握する必要がある。そのためコクピットには追加メーターが整然と並ぶ。ちなみに、ダッシュボードはCN/CP9Aと共通だったりする。

足回りは流用のオンパレードだ。ミラージュアスティ用の車高調は存在しないため、ランエボX用のHKSハイパーマックスMAX IIIダンパー(F8kg/mm R6kg/mm)を加工装着し、フロントのナックル周辺はランエボVIのパーツを流用して強化&5穴化。ホイールスピン解消のためにクスコの機械式LSD(1.5WAY)を導入しているが、ロックしやすいようにオイル粘度を固くしてセッティングを取っているのもポイントだ。

エクステリアメイクも独特。幅広のアドバンA052(F255/40R17 R245/40-17)を履くために、Z33純正フロントフェンダーとポルシェ934用リヤフェンダーを加工装着して大胆なオーバーフェンダー化を実行しているのだ。

「ランエボ関係のパーツを流用しながら作っています。FFのまま筑波サーキット1分切りを目指して、これからも頑張っていこうと思います!」と元気いっぱいに語ってくれた三川さん。

今後は、より高回転が伸びるビッグタービンに交換してさらなるハイパワー化を狙っていくとのこと。稀有なFFチューンドの未来に期待したい。

⚫︎取材協力:ガレージヴァンナ 神奈川県大和市桜森1-3-10 TEL:046-260-6777

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