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爪折りやカット等のフェンダー加工は一切無し!
調整式アーム類を投入し快適走行可能なシャコタンセダンを構築
スタイリングに大きな影響を及ぼすアルミホイール。デザイン次第でクルマの印象は大きく変わる。WRX S4に乗るオーナー、近藤義史さんはボルクレーシング21Cを選んだ。まさに秀逸すぎるマッチングと言えよう。サイズ感といい、カラーマッチングといい完璧な仕上がりだ。
このWRX S4を買って5年目という近藤さん。BNR32を2台乗り継いだ後に、レヴォーグを経てS4に辿り着いた。迫力のあるフロントフェイスや自動運転が付いているところに魅かれたそうだ。
「ファミリーカーとして入手したものの、自分好みにカスタマイズしたいという欲求は抑えられず…。とはいえ、それなりの年齢なので、ノーマル+αのスタイルでどこまでカッコ良くできるかにチャレンジしています」とは近藤さん。
方向性は完全なスタンス系だが、フェンダーにタイヤが被るくらいの“走れるシャコタン”を実践しているのもポイント。ただし、旅先では段差に苦労することもあるとか。
冒頭で紹介した通り、ホイールはボルクレーシング21Cを選択。このモデルは、往年の名作“グループC”のDNAを受け継いだ最新スペックだ。骨太な5本のスポークに刻み込まれたディンプル形状のくぼみやステップリムが懐かしさ中に新しさを感じさせる。カラーはダークガンメタ/リムDCをチョイスした。
純正フェンダーのまま、10.5J×18+15のGT-Rサイズを収めたのも拘り。タイヤはハンコック・ヴェンタスV12の245/35サイズを組み合わせる。フェンダー叩き出しはおろか、ツメ折りすらせずにこのサイズを収めたというから恐れ入る。
足回りは、低くできると評判の326POWER車高調(F22kg/mm R16kg/mm)をセット。クスコのリヤアッパーアーム、メーガンレーシングの調整式リヤロアアームを入れて、キャンバーは前後とも6度半で設定。フェンダー内の干渉部分も対策済みだ。
フロントセクションは、さりげなくドレスアップ。STIリップスポイラーとチャージスピードのフロントグリル、コラゾンのカーボンダクトをセットした上、US仕様のヘッドライト&テールランプで今時感を演出。ダクトの奥にチラリと覗くNBRブレスバーが只者ならぬ雰囲気を漂わせる。
砲弾型シングル出しマフラーでリヤビューにアクセントをプラス。普段乗りは快適に、それでいてアクセルを踏み込めばスポーティなエキゾーストノートが味わえる。カーボン製のエキゾーストフィニッシャーも追加される。
「WRX S4は自動運転機能が充実しているので遠出も楽にこなせますよ」と近藤さん。これだけベタベタだと乗り心地は期待できなそうに思えてしまうが、ハイレート仕様にも関わらず意外と快適なのだとか。
見た目と走りをハイレベルで両立させたWRX S4。クルマはホイール選択ひとつで大きく生まれ変わることを、見事に実証した好サンプルと言えるだろう。