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ライトチューン仕様でも筑波1分5秒台をマーク!
REスポーツで培ったノウハウを注ぎこむ
1993年のオープン以来、D1GPや筑波タイムアタックにも積極的に取り組みながら存在感を高めてきたのが、神奈川県相模原市に店舗を構える“アールマジック”。
RX-7やRX-8などのロータリーエンジン搭載車や、トヨタ86のチューニングで全国区の知名度を誇っている同店が、現在全力で開発に取り組んでいるのがND型ロードスターだ。
「意外かもしれませんが、アールマジックがロードスターのチューニングに取り組んだのは、このND系からなんです。その理由はロータリー搭載の現行モデルがない中、このND系ロードスターが新車で買えるマツダのトップスポーツモデルだから(取材時)。最後発の参入だからこそ、色々頑張っているんですよ」と、大原代表は熱く語ってくれた。
これまで手掛けてきたマシンと同様に、ND5RCも“安全性を高めるためのチューニング”というアールマジックの基本コンセプトに沿って開発を展開。車検対応の範囲内で、ファインチューンを進めている。
まずエンジンは、ユーザーライクなメニューで構築。軸となるのは、時間をかけて煮詰め上げたオリジナルのECU(3万8500円〜8万5800円)だ。燃調や点火時期、スロットルなどの各パロメータを最適化し、吸排気チューンとの組み合わせにより実測で約152psを発揮させている。
吸気系には、クランク室の内圧を下げることでピストンの動きを軽くするT-REV BP(1万6500円〜7万1500円)をセット。体感度が非常に高く、お手軽にフィーリングアップが図れるお勧めのアイテムだ。
チューンドサイレンサー・チタンテール(19万2500円)は、NAチューンドらしい心地良いサウンドの獲得に拘って開発。大幅なパワーアップが難しいNAエンジンながら、純正比で4psアップを達成している。
足回りは、オーリンズDFVベースのオリジナル車高調(36万5200円)でセットアップ。街乗りでの快適性とサーキットでの速さを高次元で両立した自信作で、スプリングレートは前後とも選択可能(F6~9.8kg/mm R4~9.8kg/mm)だ。
車高調との同時装着が望ましい調整式フロントスタビリンク(1万9800円)も開発。車高ダウン時に起こるスタビのバンザイ状態を解消し、スタビ本来の機能を発揮させるためのパーツだ。車高30mm以上ダウンが導入の目安となる。
リヤスタビライザーに追加されたブラケット(4万2900円)は、車高ダウン時のスタビライザーのねじれを補正して正しい効きにするためのパーツだ。つっぱり感の解消解消効果により、乗り心地もアップする。
ホイールはボルクレーシングのTE37ソニックをチョイス。走行ステージに応じて15インチと16インチを使い分けている。撮影時は7.0J×16+25サイズのホイールに、225/45R16サイズのタイヤを組み合わせていた。
好みの分かれるオルガン式のアクセルペダルでヒール&トゥをしやすくするために、下部の厚みを増やして角度を変更した3Dペダル(2万2000円)。アルミ無垢材からの削り出しで、ドレスアップ効果も期待でき、なによりも乗りやすくなると大好評のアイテムだ。
エクステリアもオリジナルで武装する。フロントのマンタリップスポイラー(6万6000円〜14万3000円)は、圧倒的なダウンフォースの獲得を目指した逸品。突き出し量は約80mmで、最低地上高はノーマル同等を確保する車検対応品だ。
マンタリップスポイラーや純正バンパーに取り付け可能な、フロントアンダーパネル(5万2800円)も用意。フロア下の空気を整流し、ベンチュリー効果によりダウンフォースを発生させる。
サイドステップは張り出し感のある大きめの本体、フロントタイヤ周辺の乱流を整流する翼端板を追加した2ピース構造。オールFRPバージョンは7万7000円、カーボン翼端板仕様が10万5600円となる。
リヤのGTウイングは、大型の取り付けベース部でトランクに掛かる面圧を分散させているのに加え、フィンを設けて整流効果もプラス。FRP素材の標準仕様が16万600円で、ピンクステーはオプション設定となる。
仕様としては決してハードではないが、筑波スーパーバトルタイムアタックでは1分5秒307(使用タイヤ:アドバンA052)という好タイムを記録。速さと快適性を高次元で両立させたチューンドスペック、その全てがユーザー目線のオリジナルパーツのみで構成されている点も注目だ。
●取材協力:Rマジック 神奈川県相模原市中央区田名3530-1 TEL:042-764-7077
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