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全国のサーキットで精力的にタイムアタック!
コーナリングでの挙動安定化が速さを引き出すためのポイント
全国各地のサーキットへ遠征し、精力的にタイムアタックに挑む“レーシングファクトリーリボルバー”。その姿勢から、ハード志向のショップと思われがちだが、サーキットはあくまでもテストの場所。限界を知って、その情報をエンドユーザーにフィードバックするのが目的だ。
「楽しく乗れて、タイムが出るクルマが100点です。その理想に近づけるために、限界を知るフィールドが必要というわけですね。全体的なパッケージングとしては“レーシングドライバーが乗っても、安心して楽しく走れるクルマ作り”を心掛けています」と今田さん。
リボルバーがメイン車種として取り扱うS2000は、前後アームに大きなブッシュを使っているため、アライメント変化が大きく、コーナーで不安定な動きになる。そのため、車高調の導入やブッシュのピロ化、ジオメトリーの変更などを施し、変化量を抑制。思い通りに動く足にすることが重要だと言う。
エンジンチューンも独特だ。オリジナルコンロッドとK24型ピストンを組み合わせた2.4L仕様がリボルバーのスタンダードメニューだが、走る実験車であるデモカーは、ダートンのスリーブを入れて89φピストンを投入した2.5L仕様としている。計算上は90φのピストンを入れることも可能で、排気量は約2.54Lまで拡大可能。現在は実戦テスト中だ。
過給機チューンにも積極的で、撮影車両はHKSのGT2スーパーチャージャーに2.4Lキット(ピストンは過給機付きに合わせた専用品)を組み合わせることで、最大ブースト1.0キロ時で500psを実現。ノーマルミッションでも460psまでは強度の確認が取れているそう。回転とともにパワー&トルクが向上するので非常に乗りやすく、ターボと比べて壊れにくいのも魅力だ。
足回りはオーリンズベースのオリジナル車高調を用意しており、こちらはレーシングドライバーの阪口良平選手とタッグを組んで開発した逸品。基本性能の高さはもちろん、仕様変更に対するレスポンスが良く、素早くユーザーにフィードバックできるのがオーリンズを選んでいる理由だ。
ECUはハルテックのプラグインタイプを推奨しているが、最近はオーストラリアのEMトロンも導入してS2000だけでなく86/BRZにも使用しているという。
「高出力化に対して、冷却系の強化だけでなく、優秀なECUで管理することも必要不可欠。最新フルコンのテストも積極的に行なっています」とは今田さん。データに裏付けられた作業と、最新のノウハウを融合させ、さらなる速さを引き出すというわけだ。
⚫︎問い合わせ:レーシングファクトリーリボルバー 岡山県岡山市北区高柳東町8-23 TEL:086-364-4495
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