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ローダウンワイドボディはミックスエアロで実現!
DIYでチューニングとカスタムを進めた異色のスタイル
いやはや衝撃的だ。“屋根”があって成立するはずのルーフボックスを、あろう事かNA6C型ロードスターに背負わせてしまったのだから。この奇想天外スペックを作り上げたのは、プライベーターの一ノ瀬さんだ。
ベースになっているのは1992年式のVスペシャル。2016年に人生初の愛車として購入したもので、フルノーマル状態からコツコツとカスタムを進めたそうだ。
ネットや雑誌で見た“ワイドローダウンスタイル”を目指したという独自のエクステリアは、一ノ瀬さんのセンスで厳選したミックスエアロ仕様で構築。構成はフロントバンパーがガレージベリー、サイドステップがガレージスター、ワイドフェンダーが佐藤工房とNEURO。リヤバンパーは漢のレス仕様だ。この状態でしっかり公認取得の合法スペックとしているのも見逃せないポイントと言える。
そして問題(!?)のルーフボックスは、ドレスアップというよりは積載性を向上させたいという純粋な動機で追加されたもの。リヤ側はGTウイングのマウントにステーを固定。フロント側のステーは、ホームセンターで調達したタオルハンガーがベースというから驚きだ。
この日も、ルーフボックスは折り畳みチェアの運搬にしっかりと活用されていた。もちろんトランクがしっかり使えるのも自慢で、それを実現するためにルーフボボックスの固定位置や方法をかなり考えたそうだ。
地を這うようなローダウンフォルムは、エアサスではなくラルグスの車高調で実現。ホイールは15インチのワークマイスターCR01でサイズは前後とも9.0Jマイナス31。強烈なディープリム仕様で、力強い足元を演出している。
パワーチューニングも抜かりなく、1.6LのB6-ZEエンジンには絶版のトラストターボキットをインストール。半自動溶接機でワンオフしたデュアルテールマフラーを含め、全ての作業は一ノ瀬さん自らが行っている。
5連ピラーメーターが圧巻のインテリア。Vスペシャルのタンカラー内装に合わせて、ステアリングはウッドタイプをチョイス。ダッシュボード下に追加されたトグルスイッチは、左右のリトラクタブルヘッドライトを独立して開閉させるためのものだ。
徹底して貫き通す“自分流”のスタイル。しかし、これが完成形ではなく、オールペイントを含めてさらなるカスタムが予定されているというから、計り知れない野望を秘めたオーナーである。
●取材イベント:Clean Culture JAPAN 2023
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