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コンディションに拘るユーザーに向けたS15コンプリートプラン!
程度の良いNAをベースにターボエンジンの載せ換えがベスト
現在も第一線のチューニングベースとして人気のS15シルビア。特にターボモデルは幅広いジャンルで評価が高く、販売終了から18年経った今でも多くのファンが存在している。そのため、中古価格は大きく変動することなく、逆にコンディションの良い車体となると上昇傾向にある。
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そこで、老舗ショップ“アドバンス”が提案するのが、程度の良いNAをベースにターボエンジンに換装するというもの。NAモデルはサーキットで使われることも少なく、さらに改造率も低いのが特徴。そのため、シャキッとしたボディでS15本来のハンドリングを味わうことができるというわけだ。今回の取材車両は事故歴のないNAのS15ボディに、S14のターボエンジンを換装してチューニング。ハイカム+YPタービンで450psというスペックだ。
ちなみに、エンジン換装にはターボエンジンに加え、ハーネスも引き直す必要がある。この辺りは中古パーツを活用すれば特に問題はない。さらに、載せ換えるエンジンは、降りている状態のため細部までメンテナンスが可能なこともメリットのひとつ。
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なお、S14以降に搭載される可変バルタイ機構“NVCS”は、定期的なオイル交換を怠ると、高確率でモーターから異音が発生して最悪バルブの切り替え不良といったトラブルが起こる。新品パーツは5万円以上するので、エンジンをかけた時の異音の有無をチェックしておきたい。
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S15の点火コイルはパワートランジスタを内蔵しているため、熱に弱く失火トラブルを起こすことが多い。そのため、取材車両のようにパワトラが外付けのS14用を使うのがアドバンスでの定番トラブル回避術となっている。
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一方、ボディに関しては「歪みが顕著に分かるのがドアの閉まり方ですね。ドアがしっかりと閉まらないクルマはドアヒンジが下がっているか、ボディに歪みが生じている可能性があるため、目利きに自信がなければ敬遠した方が無難です」とはアドバンス柳橋さん。
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同様に、ボディのコンディションを確認する上で重要なのがフロア。特にフレーム部分は事故や下回りの強打で凹みや歪みが発生しているケースも多い。骨格の歪みが酷い個体を手にすると、どんなにアライメントを調整しても真っ直ぐ走らない…なんてことにもなりかねない。アドバンスがベース車両を選ぶ際には、こうしたポイントをしっかりとチェックしているとのこと。
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「S15も徐々に純正欠品パーツが増えてきているため、現状で装着されているパーツのコンディションも重要なんですよね。インパネ周りは廃盤が多いですし、外装のゴムモール類はどんどん値上がりしています。後で新品に交換すれば良いって考えだと泣きを見る可能性もあるので、気をつけましょうね」。
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軽量なFRスポーツというパッケージングはしっかりとしたボディがあってこそ楽しめるもの。無理にターボ車を探すのではなく、NA車をベースに、リフレッシュしたターボエンジンに載せ換えした方が長い目で見ると安いだろうとのこと。
高額な割に履歴の不明瞭なターボ車を購入するくらいなら、あらかじめ載せ換えを前提にして、全てをリフレッシュした方が以後のメンテナンス費の節減にも繋がる。ちなみに、アドバンスでのターボエンジンへの換装は、中古エンジン代込みで150万円から。オーバーホールやチューニングのレベルによってコストは変わってくるものの、ベース車両込みの「NA改ターボ」コンプリートカーの場合は300万円からとなる。
S15シルビアをこれから購入しようと考えているユーザーは、ユーズドカー専門店だけでなく、こうしたチューニングショップが提案するプランもあることを頭に入れておいて損はないだろう。
●取材協力:アドバンス 横浜市都筑区池辺町3947-1 TEL:045-932-0656
【関連リンク】
アドバンス
https://www.advance-jp.com/