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北海道の大御所が手がける快速JZX100チェイサー!
8500rpmまでストレスなく吹け上がる特性に注目
北海道のチューニング業界をリードする“クルーズ”。現在に至るまで様々な車種のチューニング&マシンメイクを行い、サーキットでのスプリントレースやタイムアタック、ドラッグ、ドリフトなど、様々なカテゴリーで輝かしい結果を残している。
そのクルーズが製作したJZX100は、グリップからドリフト、街乗りまでこなすという何でもありのマルチユースなストリート仕様。走行ステージを問わず楽しむために、様々なチューニングが施されている。
エンジンはHKSのH断面コンロッドとハイカムをインストール。1JZをチューニングする際、腰下に2JZブロックを組んだ1.5J仕様で3.0L化する方法もあるが、コストや車検のことを考えると、ストリート仕様であれば1JZのままで高回転型化するのがオススメとのこと。このマシンも許容回転数は8500rpmまでアップさせている。
また、タービンはEXハウジングの入り口がツインスクロール形状になっているTD07-25Gをチョイス。シングルポートのタービンに比べて全域に渡ってフィーリングがアップするという。
さらに、HKSのバルコンを使った可変バルタイチューンが施されているのもポイント。低~中回転域ではトルクが高められ、タービンの回り出しも早くなる。また、高回転域でのフィーリングもアップし、アクセルを踏み込むのが楽しくなるそうだ。残念ながらHKSのバルコンは既に廃盤になっているが、アペックスのパワーFCを使ってのバルタイチューンも可能との事。
燃料系も抜かりなく強化。ノーマルのメイン燃料ポンプから一旦コレクターに入り、そこからBOCHEポンプ×2基で供給されている。パンチ力のあるパワーユニットの能力を更に活かすテクニックだ。
サスペンションは前後ともアペックスN1ダンパーをベースに、オリジナルの減衰力セッティングが施されたクルーズスペックを装備。スプリングにはハイパコ製をセット、バネレートはフロント22kg/mm、リヤは18kg/mmだ。ブレーキは前後ともディクセル製のスリットローターで強化している。
走行中のマシンの挙動を安定させるべく、前後共にイケヤフォーミュラの調整式ピロアームを奢り、ブッシュもピロに打ち替えられている。前後スタビはクスコの強化品だ。
マルチユースを前提としているため、快適性はそのままに必要なパーツのみを追加したコクピット。視認性良く並べられた追加メーターは、マシンのコンディションを把握するための必需品。
エクステリアでは、クルーズからリリースされている“おーたんオリジナルワイドオーバーフェンダー”に注目。片側が60mmワイド化されており、ルックスだけではなくトレッドを広げるのに一役買っている。パーツ自体の精度も高く、ポン付けOKなのも魅力的だ。
この他、あらゆるパートにクルーズ独自のチューンが施されたJZX100、北海道のツアラーV乗り達に指針を示すようなスペックと言える。
●取材協力:インプルーブクラフト クルーズ 北海道札幌市西区発寒10条2丁目8-10 TEL:011-664-1757
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