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軽量化を求めてモノコック以外をドライカーボンで製作!
640kgの超軽量ボディに230馬力のB18Cを搭載
コンパクトチューンを得意とする大阪の“Gフォースレーシングファクトリー”が製作した、サーキット攻略機の登場だ。ポルシェボクスターを思い浮かべながらデザインしたというファニールック、そのベースはなんとEF9シビック!
凄いのは片側120mm拡幅され、リヤに18インチを履くというそのスタイルばかりではない。このマシン、車重はたったの640kgしかないのである。驚異の軽さを実現しているのは、全面アクリル化されたウインドウ類とドライカーボンで製作されているボディ(モノコック以外)だ。
フルスポット溶接増しはされているが、ともすれば重量増の原因となる補強も吟味。ロールケージを入れない代わりにカーボンルーフにハニカム材でリブを入れたり、ドアの下半分をサイドシルと一体化していたりと、工夫を凝らしながら強度を出している。
ドアは真ん中で切断され、上半分しか開かないようになっている。下半分の内部にはパイプを通し、サイドシルを通るパイプと溶接でつないで強度を上げているわけだ。
ボトムは完全にフルフラット化されている。エアジャッキを搭載しているため、ジャッキポイントは作らなかったそうな。ちなみにこれはベニヤ板でカーボンではない。
エンジンはB18Cだが、わざと黒ヘッドにして羊の皮を被る!? 腰下は軽量削り出しクランク、H断面コンロッド、鍛造ピストンで強化。吸気は50φスライドバルブ式4連スロットルを、排気には50φロングタイプEXマニを採用する。最高出力は200psそこそことのこと。オイル供給はドライサンプだ。
室内は完全にレーシング仕様だ。助手席側に見えるのはドライサンプ用のオイルタンク。なお、ルーフにバッテン形状に入っているリブには、蜂の巣状のハニカム材が使用されている。
ブレーキはフロントにapレーシング4ポットキャリパー、リヤにEK9純正キャリパーを流用。ハブもEK9のものを移植して5穴化。車高調はGフォースオリジナルのサーキットスペックで、スプリングレートはフロント18kg/mm、リヤ16kg/mmというハードな設定だ。
もはやベース車両の面影など全く残っていないが、640kgの超軽量ボディに230psのVTECエンジンの組み合わせは強烈で、乗り味はまさに“ジャジャ馬”とのこと。ベビーモンスター、恐るべし!
●Gフォース レーシングファクトリー 大阪府摂津市鳥飼新町2丁目15-13 TEL:072-650-0051
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Gフォース レーシングファクトリー
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