「いまだ色褪せない魅力を放つツアラーVのプロショップ!」たにぐち自動車【SPECIAL SHOP】

JZX100を知り尽くしたマイスターが経営する愛知の名店

専門店秘蔵の1台はフルノーマル極上車!

中古車市場では、相変わらず強気な高値安定傾向を見せているJZX100。中でも人気を集めるのは、マークIIやクレスタよりもスタイリッシュでスポーティな雰囲気を漂わせるチェイサーツアラーVだ。

たにぐち自動車で目にしたのは、後期型にしか設定されなかったボディ色、ダークブルーマイカで彩られた1台。しかも、今やコレクターズアイテム化していると言っても過言ではない純正フルエアロを身に纏い、純正16インチアルミホイールが足元を飾る。

ステアリングホイールやシフトノブまで純正のままとされた室内。ダッシュボードやセンターコンソール、パワーウインドウスイッチ部などにはノーマルでカーボン調パネルがあしらわれ、スポーティ感を高める。

ダンパー&スプリングもノーマル。谷口さん曰く「走行約20万kmなのですが、ダンパーのヘタリはほとんど感じられません。全体的に作りがしっかりしている…というのがJZX100に対する印象です」とのこと。

JZX100は今さら説明するまでもなく、ドリフト系を中心として多くのユーザーに受け入れられた格好のチューニングベース。そのため、現在の中古車市場に流通しているのは、程度の差こそあるものの手を加えられた個体が圧倒的に多く、このJZX100のようにフルノーマル状態を保っているのはもはや奇跡に近い。

「速くて、格好良くて、実用的。この三拍子が揃っているクルマはツアラーV以外にないと思います」と力強く語るのは、たにぐち自動車の谷口代表。デビュー当時からJZX100に惚れ込んでいたこともあり、独立後、気が付いたらツアラーV専門店になっていたのは当然の結果と言えるだろう。

谷口代表が続ける。「あの時代のトヨタ車は、各部が頑丈に作られてますし、ベースとしての耐久性も現行車とは比べ物にならないくらい高かったりします。その辺りもJZX100の大きな魅力ですね」。

かつて自らもJZX100でドリフトを楽しんでいた谷口代表だが、ここ5年ほど言い続けているのが、「クルマ遊びは、走りを目一杯楽しむより、長く乗れる方向にシフトする」ということ。その背景にあるのは新品では入手できない外板パーツが出始め、とくに接触やクラッシュの可能性が高いドリフトを楽しむには余りにも大きなリスクを伴うからだ。

そうした谷口代表の考えは、徐々にユーザーにも浸透。例えば、タービン交換して大幅なパワーアップを望むようなオーナーは激減した。チューニングするにしても、クルマに掛かる負担を考えて適度に抑えておくのが、ツアラーV乗りの間で常識になりつつあるという。

ツアラーVを長く楽しむためのパーツ開発にも積極的だ。走行距離が伸びると確実にヘタってくる純正セラミックタービンは、代替え品をオリジナル(リフレッシュターボ2)で製作。これは、純正CT15B型をベースにした強化モデルで、エキゾーストホイールをGCG社でインコネル製に変更した上でアクチュエーターも強化品を導入。ブーストコントローラーを使わずに、最大ブースト圧1.0キロを可能にする逸品だ。

ECUのトラブル対策も万全。「エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチが繋がらない」や「エンジンチェックランプが点くけど自己診断では異常が見つからない」といったJZX90でよく聞くトラブル事例は、ECU内部の電解コンデンサ(矢印で示した部分)に原因があることが多い。たにぐち自動車では電解コンデンサの交換&通電テストを行ない、10年保証を付けた上でデリバリーしているという。

ECUが不調をきたすということは、画像の電子制御スロットル用ユニットやエアバッグ用ユニットなども似たような状況にあると考えられる。「これらもエンジン制御用ECUと同じように寿命を迎えた内部パーツを交換。オーバーホールしたものを用意してますよ」と谷口代表。

そしてこちらは、間もなく発売されるオリジナルボディアース。純正アースの劣化による電装系トラブルを防ぐのはもちろん、バッテリーマイナス端子からの配線を1本増やすことでより確実なアースを実現する。

今や全国からツアラーV乗りの相談が寄せられ、トラブルを抱えた車両の“駆け込み寺”的な存在にもなっているたにぐち自動車。その存在感は、今後ますます大きくなっていくことだろう。

●問い合わせ:たにぐち自動車 愛知県一宮市浅野字大島9-2 TEL:0586-81-6660

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たにぐち自動車
https://www.taniguchi-automotive.com/

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