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北米仕様の日本車が格好のチューニングベースに!
世界中でチューニング&カスタムのベースとして大人気の日本車。これは台湾でも同様だが、右ハンドル車の登録ができない地域のため、シーンを取り巻く環境はアメリカやヨーロッパとは異なる。そんな実情に迫るべく、台湾現地のチューニングショップ“名耐自動車”に潜入取材を敢行した。
マツダ RX-7 FD3S
取材当日に入庫していたFD3Sは、北米仕様の左ハンドル車。台湾では新車販売されていなかったため登録台数は非常に少なく、現地でナンバーを取得している個体はわずか20台程度だという。
ちなみに、そんな超絶希少車を所有するオーナーが最も愛するチューニングブランドとして挙げたのは、もちろん“RE雨宮”だ。
エンジンの13B-REWはノーマルポートのままEFR-8374タービンを投入し、LINK G4X制御で400psを発揮。冷却系はHKSのVマウントキットにトラストのパイピングなどを組み合わせたスペシャルメイドとのこと。
足回りはアペックスのN1ダンパーを軸にセットアップ。ホイールはボルクレーシングのTE37Vで、ブレーキはフロントが6ポット&リヤ4ポットのアルコンを投入。このキャリパーは某ル・マン参戦車両からの流用というから恐れ入る。
アキュラ RSX
DC5型インテグラタイプRも台湾では販売されていなかったモデル。しかし、この車両のオーナーはDC5への夢を諦めきれず、何とベースグレードにあたるアキュラRSXを購入し、DC5用のK20Aエンジンとミッションをスワップしてしまったのだ。
オーナーのDC5への想いは凄まじく、何とコーションプレートまでDC5用に変更していたりする。いわく「廃車から取って移植したんだ」とのこと。
ブレーキもDC5純正ブレンボを移植。ピアスボルトとメッシュの組み合わせが美しいホイールは、SSR製プロフェッサーMS3だ。
ボリューミーなワイドボディはホンダ車専門ショップ“M&Mホンダ”のフルキットによるもの。地を這うようなローフォルムはフィールエアー製のエアサスで達成している。
レクサス LS400
今回訪れた“名耐自動車”の代表である葉さんの遊びグルマが、このレクサスLS400。日本の20セルシオにあたるモデルだ。なお、この個体は日本発祥のカスタムカルチャーである“VIP”をリスペクトして製作したそうだ。
ホイールはワークのVS-XXで、サイズは何とフロント12Jのリヤ12.5J。キャンバーは前後共にネガ15度とかなり攻めた仕様となっている。なお、ここまでの極低車高ながら、サスペンションはエアサスではなく車高調のままというのもポイントだ。
PHOTO:土屋勇人
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