「スズキの旧型モデルで戦うマニアに捧ぐ!」専門店のノウハウを注ぎ込んだスポーツLSD爆誕

走らせ続けるための欲求が結実!

スズキ“旧規格”用の最新スペックLSDに注目

絶版車乗りの悩みといえば、パーツ供給体制の悪化。そのため、トラブルを抱え始めると、騙し騙し乗り続けるか、諦めて手放すかという二者択一を迫られることが多い。そんなパーツ製廃問題を解決すべく軽自動車向けのパーツ開発に乗り出したのが、“CCJチキンカーズジャパン”だ。

ATSとタッグを組んで作り上げたLSDは、スズキの旧規格車両(C系/HA系アルトワークス/セルボモード/AZ-1/キャラ等)に合わせた逸品。ちなみに、この世代のスズキ車用LSDは容量不足に悩まされた挙げ句…軒並み廃盤。スズキスポーツ製ですら、すでに手に入らない状態になっている。

「これまで使ってきたスズキスポーツ製は、タイムアタックシーンではイニシャルトルクが不安定傾向で、筑波1分5秒台辺りから走るたびにロックするようになって。最終的には3周もたなくなってしまったんですよね。補修パーツも手に入りにくい状況なので、ちゃんと使える機械式LSDを作ることにしたんです」とは、CCJチキンカーズジャパンのえりっぺさん。

スズキスポーツ製LSDのプレートは片側4枚のみ(画像上)。対してCCJチキンカーズジャパンオリジナルは、径を拡大しながら表面処理が異なる片側6枚のプレートをセット(画像下)。キャパシティがアップすると同時にオイルの潤滑性能も高められている。

また、LSD自体の剛性確保も重要とのことから、ケースはコスト度外視で鍛造(スズキスポーツ製は鋳造ケース)としているのも大きなポイントだ。

カム角は55度と45度の2種類から選択することが可能で、効き始めのタイミングを任意に選ぶことができるのも特徴。ちなみに、55度はジムカーナ走行向き、45度はレースやサーキット走行向けのセッティングに最適化されている。

CCJチキンカーズジャパンでは実走テストも繰り返しており、オリジナルLSD装着状態で筑波1分5秒、セントラル1分30秒1の自己ベストを更新したという。

このLSDの価格は19万8000円で、適合車種はアルトワークス(C#系ターボ、HA#1Sターボ)、セルボモード(CN系ターボ)、AZ-1&キャラ、ワゴンR(C##1Sターボ)など多岐に渡る。機械式LSDのトラブルに悩んでいるオーナー諸氏は、これを機に導入を検討してみてはいかがだろうか。

●取材協力:C.C.Jチキンカーズジャパン 静岡県榛原郡吉田町片岡172−17 TEL:0548-23-6036

【関連リンク】
チキンカーズジャパンFacebook
https://www.facebook.com/CCJ-チキンカーズジャパン107526790852380/
チキンカーズジャパンTwitter
https://twitter.com/c_c_j__

キーワードで検索する

著者プロフィール

weboption 近影

weboption