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一切の妥協を廃した本気のブレーキシステム!
ガレージヤマゴウの拘りが詰め込まれた逸品
一目見ただけで物欲を刺激するこのブレーキシステムは、実力派チューニングショップの“ガレージヤマゴウ”と、国内最高峰のブレーキパーツメーカーとして知られる“Rdd”がタッグを組んで開発したWRX STI用のキットだ。
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キャリパー本体は、F1コンストラクターの多くが採用している“APレーシング”製のPRO5000R。最新のCAE解析とテストを繰り返すことで、極めて高いキャリパー剛性と軽量化を実現したアルミ鍛造2ピース構造のハイエンドモデルだ。
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PRO5000Rには様々なモデルが存在するが、ガレージヤマゴウでは、フロントに6ポットのCP9665-2/-3S7Lを、リヤに4ポットのCP9450-2/-3S4L REARをそれぞれマッチングした。
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重要なピストン本体は高温強度に優れる特殊ステンレス製で、先端に切り欠きを設けることで走行風によるピストンの冷却を促進。サーキットでの連続周回にも対応できる仕様となっている。
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このキャリパーは文字通りのレーシングパーツで、本来はパッドを抑えるスプリングが設けられていない。そのままでは干渉音が発生するため、Rddに協力を仰いで専用のクロススプリングを開発。こちらはオプションパーツとなる。
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一方のローターは、8種類の素材と最適な配合比率により、ブレーキローターに求められる強度と粘りを実現したRdd謹製のハイカーボンモデルをセットアップ。フロントはRdd独自の2ピースフローティング構造となり、フローティングスプリングがベルハウジングをローターから浮かす方向に仕込まれているのが特徴だ。
なお、ローター径は、356mmx34mm、370mmx34mm、370mmx34mmの3種類から選択可能となっている。
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リヤローターも独特。市販品の多くは、ベルハウジングがインナードラムと一体になったスチール製2ピース構造だが、このローターは軽量化を狙ってベルハウジング(ジュラルミン)とインナードラム部(スチール)を別体化した3ピース構造としているのだ。
ローター径は、343mm x 28mmと355mm x 28mmの2種類が用意される。
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キャリパーを支持するジュラルミン削り出しのフィッティングブラケットと固定ボルトも、Rddのスペシャルメイドとなる。
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カーボンメタルのブレーキパッドはオプション設定。磨材は3タイプで、#150はレース向き、#190はサーキット走行会向き、#300はストリート〜ワインディング向きとなる。なお、フロントはGT3サイズの選択も可能だ。
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対応車種はGRB、GVB、VAB。キット価格はフロントが70万2000円(税別)、リヤが67万6000円(税別)で、ブレーキパッドは5万8000円〜6万8000円(税別)。オプションパーツのクロススプリングは、フロントが1万7000円(税別)、リヤが1万4000円(税別)という設定だ。
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無論、簡単に手が届く金額ではない。しかし、F1直系の技術が注ぎ込まれたレーシングキャリパーと世界最高レベルのブレーキローターのコンビネーションは、拘り派のWRX STI乗りにとっては垂涎モノのはず。「いつかはあのシステムを…」と、妄想するだけでも胸が高まるというものだ。
PHOTO:金子信敏
●問い合わせ:ガレージヤマゴウ 埼玉県入間市下藤沢926-8 TEL:04-2937-3674
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