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旧車にベストマッチの懐かしアイテム!
昭和に始まり現代まで続くチューニングの歴史。その中で隆盛を極め、現代ではアンティークとも言える存在となったパーツも数多くする。そんな昔の時代を知る人々にとっては懐かしさ満点のチューニングパーツ達を紹介していく。
機械式ブーストコントローラー:GReddy T.V.V.C
回せば速くなる魔法のバルブ!?
ターボチューニング全盛期の80年代に欠かせなかったアイテムが、機械式のアナログブーストコントロールバルブ(VVC)。とくにGReddyブランドのTVVCはメカニカルな形状が大ウケし、爆発的ヒットを飛ばした。製品はブルーのスタンダードモデルとシガーソケット位置にさりげなく埋め込める小径サイズのミニが用意され、当時どちらを選ぶか悩んだ走り屋は多かったはずだ。
追加インジェクター:コントローラー GReddyレビック
パワーチューンの象徴アイテム
かつて、チューニングカーにおける燃料増量の手法は、追加インジェクターの使用が大半だった。その燃料吐出量の増減をコントロールするツールとしてメジャーだったのが、GReddyのRebic(レビック)。ステータス性も非常に高く、走り屋が集まるステージにはRebicのロゴを貼ったチューンドが溢れ返っていた。
燃調制御システム:HKSフューエルコンピューター&リターダー
電子制御の時代を切り開いた存在
当時、HKSが国内で初めて発売したターボキットの装着に対し、燃料をどうやって増量するか?という課題から開発されたのが、F-CONのルーツとなる「フューエルコンピューター」だ。かなり単純な電子回路で構成されており、本体に内蔵された圧力計で吸入空気圧力(ブースト圧)を計測し、それに対して燃料を増量する仕組みを採用していた。
そして、もう一つの装置は点火時期を遅らせるための「リターダー」。こちらも、点火時期をターボ化に合わせて遅らせるという、今となってはかなり単純な機能。しかし、当時は開発モチーフとする製品もなく、情報や知識も乏しく、センサーや回路の入手も困難…など、作り手としての苦労は大きかった。
ターボタイマー:HKSターボタイマーIII
停車後3分間のクールダウン
ターボ車でハードな走行を行った後のクールダウンを受け持つターボタイマー。エンジン&タービン周辺の温度が落ち着くまでオイルの循環を停めないようにすることで、タービンのメタルやシャフト周辺の焼き付きを防止する。画像はHKSの3代目ターボタイマー、80年代に流行したアイテムだ。
機械式追加メーター:ラムコ製メーター
追加メーターをズラリと並べる快感
アナログの追加メーターはチューニングカーの象徴でありステータスだった時代。ハイエンドの大森に手が届かず、手頃な価格のラムコを選択するユーザーが多かった。また、当時は純正タコメーターが装着されていない廉価グレードをチューニングベースにする走り屋も多かったため、社外タコメーターの装着率も高かったと言える。
スピードリミッターカット:ウルトラ スピードモニターNo.4010
封印された真の実力を解放するキーアイテム
90年代に入ると、180km/hのスピードリミッターを解除できる装置が大ブレイク。HKSのSLDやブリッツのスピードジャンパー、永井電子のウルトラスピードモニターなどに代表される、純正ECUの車速信号線に割り込ませる後付けタイプの電子デバイスだ。低コストかつ簡単な配線作業でスピードリミッターを解除できるとあって、多くのチューニングユーザーに受け入れられた。
同時点火システム:ERG D.S.I.システム
当時の点火系チューニング最高峰
チューニング過渡期に点火系チューンの最高峰とされたのが、現在のダイレクトイグニッションと近い考えで独立したコイルで点火系を構築する同時点火。それを成し遂げたのがERGのD.S.I.システムだ。ERGは、当時ターボキットやツインチョークキャブレターキットなど、パワーチューンパーツも積極的に手掛けたFETの点火系ブランドだ。