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トライアル流F56ミニ・クーパーSカスタム!
走りの楽しさを左右するシートへの拘り
国産チューニング界の老舗“トライアル”。これまで、最高速/ゼロヨン/サーキット…と、様々なフィールドでその手腕を発揮してきた名門チューナーだが、実は輸入車のチューニング&カスタムも得意としていることをご存知だろうか。
とくに、BMWミニに関しては第一世代のデビュー直後から積極的にアプローチを続けており、独自のチューニングデータも豊富に蓄積している。
ここで紹介するF56クーパーSは、そんなトライアルが手掛けたデモカー。50mmワイドのワークス風オーバーフェンダーと深リムホイールのコンビネーションで、ロー&ワイドに磨きをかけたカスタムスペックだ。
エクステリアはmonのエアロパーツを軸にしたシンプルメイクだ。サスペンションはブリッツのZZ-Rダンパーをベースに、トライアルがオリジナルの小加工を加えたスペシャルメイドとのこと。
ホイールは326パワーの「ヤバKING」というBMWミニでは珍しいセレクト。サイズは前後ともに9.0J×18マイナス5、タイヤは205/40R18サイズを引っ張りで組み込んでボディとの干渉を避けている。
そしてインテリアには、レカロメディカルショップのトライアルらしく、レッドカラーが眩しいレカロの「Sportster(スポーツスター)」を2脚セットでインストール。ヘッドレスト一体型のホールド性に優れるセミバケットモデルで、BMWミニにワンランク上での高級感を与えてくれる。
「シックリくるシートかそうでないかによって、疲労感やドライビングの楽しさは大きく変わってくる。その考えでシートに拘りだしたら、これが奥の深い世界だってことが分かった。正直、市販されているシートとシートレールをそのまま装着しても理想のシートポジションになるとは限らんよ。そこをどうするかが、腕の見せどころやね」と代表の牧原さん。
ちなみに、トライアルではまず市販のシートレールを使ってシートを仮装着し、ステアリングやペダルに対するポジションを現車確認。そこからドライバーの体型や好みに応じてセッティングしていくわけだが、調整しきれない場合は、店舗内のベースフレーム専用テクニカルラボで専用の車検対応シートレールを製作して理想を求めていくこともあるという。
なお、BMWミニに関しては、標準のシートレールではシートセンターが出ないため、トライアルでは独自の対策を行ったオリジナル品を使うことが多いそうだ。
本格的なパワーチューニングはもちろん、オンリーワンのカスタムからシート選びまで“何でもござれ”状態のトライアル。これまで敷居が高いと感じて尻込みしていた近県のチューニングフリークは、一度遊びに行ってみていかがだろうか。きっとイメージが変わるはずだ。
●取材協力:トライアル 大阪府堺市美原区丹上87-1 TEL:072-369-3539
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