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極限の走りに向けて各部を最適化!
サーキット派に最適なスペックを実現
ボルクレーシングを代表するTE37シリーズの中で、旗艦モデルとして君臨する“TE37 SAGA S-Plus(サーガ・Sプラス)”。
ディスクデザインこそベースモデルのSAGAと同一だが、スポーク裏を見比べれば違いが明らか。Sプラスは強度と剛性を高める肉抜き処理へと変更されていることが分かる。
もちろん、このままでは大幅な重量増へ繋がってしまうため、軽さと逞しさを備えたインナーリム形状など総合的な見直しを図って100〜120gの重量増へ抑制された。
強度、剛性の要となるインナーリムは真円を保つことが重要であり、最新の解析技術を用いてそれらの要素を犠牲にせず軽量化へ繋がる角度や厚みなどを導き出した。見た目には分からない緩やかなアールなどのアップデートとなるが、SプラスはSAGAに比べて強度15%、剛性7%アップ(18インチ)を果たしている。
今ではハイチューンドのみならず、ドレスアップ系ユーザーからも愛される存在となっているが、そんなSプラスがここにきて新たな展開を見せた。あらゆるカテゴリーへの訴求を目的に、待望の15インチを開発したのである。
「TE37の15インチはSONICを設定していますが、今回のTE37 SAGA S-plusはどちらかと言うと、タイムアタックやレースに参加する本気組がターゲット。高性能ホイールを渇望するユーザーに向けて、『どうぞ、試してください』と胸を張れるモデルを作りました」と、企画部チーフの渡邉さん。
伝統的な60度解放部を持つ6本スポークは、最新の解析技術でも裏付けられる応力分散性を高める秘訣。強度と剛性を高めることで、長く安心して使用できる持久体力が格段にアップしているというわけだ。
リムやスポークの設計だけでなくセンターハブも拡大することで強度を高めているのも見どころ。SAGAの基本コンセプトを受け継ぎつつ、15インチモデルのために全面刷新を受けている。
ブレンボキャリパーにも対応するよう、スポーク裏の形状まで考えられているのは最新モデルだからこそ。Sプラスではより剛性を高めるためにスポークの面積を広げ、伝統的なスタイルに復帰している。
目指す性能を実現するとともに、往年のTE37を思い起こさせるトラディショナルなフォルムを手に入れた注目の最新作。走りを極めたい全ロードスターオーナーに向けた最適解となることは間違いない。
●取材協力:レイズ TEL:06-6787-0019
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