「260馬力のデミオはヤバすぎる・・・」異次元の加速力を秘めたローコンプターボ仕様!

究極の通勤快速スペックを求めて

他車種用パーツを流用しながら格安でターボ化!

この3代目デミオは、老舗“ハーフウェイ”林代表の元通勤車。「300psを狙える快速通勤仕様があったら面白いかも」と思いつき、ノリと勢いで製作してしまったのだという。細部を見ていく。

心臓部に収まった1.5LのZY-VEエンジンは、ZC31S型スイスポ純正ピストンを加工流用してローコンプ化。そこに他車種用のH断面コンロッドとフルカウンタークランクを組み合わせ、ターボパワーを許容できる強靭なユニットに生まれ変わらせた。

そこに2.0クラスに対応する風量を誇るTD04Hタービンをドッキング。ピット内に転がっていたものを使ったそうだが、想像以上にマッチングが良く、5000rpmで35kgmの大トルクを発生し、どこからでも強烈な加速を体感させてくれるそうだ。

マネージメントは高性能フルコンであるモーテックM400で展開。オプションプログラムを追加し、バルタイや電子制御スロットルのコントロールも綿密に行っている。最高出力はダイナパック計測で264psだ。

上置きインタークーラーは三菱純正を流用。こうしたアプローチは経験豊富なハーフウェイならではだ。

エキゾースト環境は、フロントパイプからエンドマフラーまでワンオフで製作したスペシャル。メインパイプ径は60φと50φの2パターンをテストし、トルク特性の面から50φを採用した。

足回りは、ターボ化に合わせて仕様変更したオリジナルのキャットウォークタイプR車高調を軸にセットアップ。ハイパワーFF特有のトルクステアを抑制するために、減衰力とアライメントの設定は時間をかけて煮詰めたそうだ。

エアコン&オーディオ等の快適装備をキープしつつ、軽量化が進められたインテリア。通勤快速仕様と言いつつ、密かにレースへの参戦も目論んでいるようだ。

このチューンドをセントラルサーキットで走らせたレーシングドライバーの井入宏之選手は「4500rpmから7000rpmまでのパワーフィールは異常。強烈に速いよ。ラジアルタイヤでFFやから、低いギヤでは簡単にホイルスピンしてしまうほど危ういけど、それがまた乗り手を選ぶ感じがして面白いね」と評価。

「強化クラッチの許容限界を考慮して、パワーはかなりセーブしています。駆動系まできっちりと手を入れれば300psは出せると思いますよ」と林代表。魔改造デミオ、恐るべしである。

●取材協力:ハーフウェイ 兵庫県神戸市西区見津が4-9-6 TEL:078-998-2223

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