「BMW Z4は2.0Lモデルが熱い!」名門アシストのファインチューン仕様に大注目

軽快感あるオープンモデルを老舗アシストがチューン!

GRスープラにも搭載される2.0Lユニットは戦闘力十分

今回紹介するのは、京都の名門チューナー“アシスト”が手掛けたBMW Z4(G29)。ベースはGRスープラSZと同じパワートレインを持つ“20i M-SPORT”というグレードだ。

このZ4に対するアシストのアプローチは、サーキット最速を狙うようなハードなものではなく、あくまで「街乗りがメインでたまにサーキット」というもの。いわゆる快適性を重視した万能型のスペックを目指したのだ。

エンジンは本体ノーマルのまま、FTPモータースポーツのダウンパイプとレボリューションのA90スープラ用ラムエアーインダクションボックスで吸排気環境をブラッシュアップ。インダクションボックスはカーボン製で高級感もあり、性能だけでなくエンジンルームを彩るアイテムとしても最適だ。

そこに独自のECUチューニングを組み合わせることで、ブースト圧1.5キロ時に284㎰/44㎏mを発揮。ノーマルの出力が197ps&32.6kgmだったため、100ps近いパフォーマンスアップを達成しているのである。

エキゾーストマフラーは、メイン80φのアシストオリジナルのLAPTORRをインストール。オールステンレス製だが、90φ×4のテールエンドにはチタン製フィニッシャー(陽極酸化仕上げ)が与えられており、リヤフォルムの美観向上にも貢献する。

足回りは、オランダでレース用ダンパーを供給するイントラックスと開発を進めたスペシャル車高調(取材時はF12.5kg/mm R24kg/mm)でセットアップ。別タンク式の4WAY仕様で、ロールコントロールまで考えた幅広いセッティングが可能な逸品だ。製品バージョンには、1WAYや2WAY式の廉価モデルも設定予定とのことだ。

ホイールはボルクレーシングTE37SAGA(FR10J+37×18)で、そこにアドバンA052の255/40R18を組み合わせる。ブレーキはエンドレスの強化パッドのみでどこまで行けるかをテスト中だ。

室内はストリート仕様そのもの。ドライバーズシートは抜群のホールド性を誇るレカロのフルバケットモデルPRO RACER RMS 2700Gに交換済み。

エクステリアは純正の美しいスタイリングを活かすために、3Dデザイン製のフロントリップスポイラーを装備するのみだ。

このチューンドをセントラルサーキットで走らせた井入宏之選手は「楽しいね! 小径タービンで下の回転からレスポンスとトルクを出す特性。ケツが滑ってもアクセルが開いてる感触があり、速く走らせるには丁寧な操作が必要だね。もう少し緩やかにトルクが立ち上がれば、より速さを引き出せるはず」と評価。参考タイムは1分28秒634だ。

「ユーザーライクな仕様でどこまでやれるかを突き詰めています。Z4は大人のオープンスポーツというイメージが強いですが、戦闘力はかなり高いので本当にお勧めですよ!」とは、アシストの森さん。

GRスープラとは異なり、爽快感溢れるオープンドライブが楽しめるZ4。チューニングベースとして高い素質を備えた魅力的なベースだけに、チューニングファンはアシストの動向に注目していただきたい。

●取材協力:アシスト 京都府京都市山科区音羽前田町48-1 TEL:075-581-2338

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