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燃料満タンで680kgは軽すぎる!
シビックタイプRにも負けない超軽量FFファイター
スパ西浦でのベストラップは56秒347。これはFFチューンド歴代3位(取材当事)の記録であり、大排気量ターボ勢と比べても全く引けを取らないタイムだったりする。
このEP82の速さの秘訣はズバリ軽さだ。燃料満タンの状態で680kgという驚異的なスペックを秘めているのである。
ボディは走行に関係ないパーツを全て撤去した上で、フルスポット増しを敢行。その他、ストラットタワーバーやピラーバーを追加して剛性アップを行なっているものの、重量増を嫌ってロールケージは取り付けられていない。
前後バンパーやボンネット、ドアパネル、リヤゲートはFRP製に交換され、ウインドウもフロント以外は全てアクリル化。こうした努力により、ガソリン満タン時で700kgを切る超ライトウエイト仕様が完成したわけだ。ちなみにドアパネルはJAMレーシングの特注品だ。
一方、パワーチューニングに関しては、4E-FTEエンジンにBNR34純正タービンをセットした往年の定番スペックとなる。耐久性を考慮して最大ブースト圧は0.7キロに設定し、最高出力は185psをマーク。前置きインタークーラーはブリッツ製、グリルに設置されたオイルクーラーはトラスト製だ。
走行性能に直結するフロントタイヤに関しては、FRPワイドフェンダーをさらに外側へとオフセットして装着し、225/45-16のディレッツァ03Gを収めている。ちなみにリヤは195/55-15というサイズ設定だ。
さらに旋回性能を高めるために、フロントはネガティブキャンバーを4度以上で設定。サスペンションはクラックス車高調でセットアップを進め、フロント7kg/mm&リヤ6kg/mmという柔らかいレートのスウィフトスプリングをインストール。これは、EP82の弱点と言われるトラクション不足を補うための策だ。
軽クラスに匹敵するほどの超軽量ボディを武器に、格上を蹴散らすEP82スタタボ改。シビック勢と比べてトラクション性で劣るというネガ要素すらも克服したこのチューンドは、まさに究極のFFファイターだ。
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