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終わることなきエボリューション
2.2L+Vカム+EFR7670で超トルクフルなパワー特性を創出
マニア垂涎のミントコンディションを維持しているこのトミマキ限定カラーは、オーナーが新車から大切に乗り続けているもの。ノーマル風な外観とは裏腹に、ボンネット内にはフルチューンの4G63が収められている。
エンジンは、腰下に東名パワードの94mmストローカーキットを組んだ2.2L仕様。ヘッドはインテーク側にHKSの可変バルタイシステムVカムプロ、EX側カムに東名パワードの270度をセットし、ポートの段付き修正と合わせて吸排気効率を極限まで高めている。
組み合わせるタービンは、650psまで狙える大風量のボルグワーナーEFR7670。EXマニには肉厚のシームレス管を採用した米オートレース製を使い、ウエストゲートはツイン制御としている。最高出力は、ブースト圧1.9キロ時に568ps/7113rpm、69.8kgm/4351rpmという強烈なスペックだ。
インテークパイプはエアクリーナーからインタークーラーまでが100φ、インタークーラーからオートスタッフの80φスロットルまでが80φ。豪州プラズママンのサージタンクも装備して高い吸入効率を実現。
右側1本出しのマフラーは、CT9A用のHKSスーパーターボマフラーを加工して装着。ストレートな排気レイアウトが可能となるが、リヤデフがAYCの場合は干渉してしまうのでRSの機械式デフへ変更とセットのメニューとなる。
エンジンマネージメントは、F-CON Vプロ3.3が担う。もちろん、エアフロレスのDジェトロ仕様だ。
点火系はイグニッションプロジェクツの独立点火システムを採用し、高負荷領域での失火をシャットアウトする。
燃料系は900ccインジェクターに255L/hポンプを2機がけで強化。トランク内にはメカニカルなレイアウトでコレクタータンクを配置している。
フロントバンパーの開口部いっぱいに収まるのはHKSのSタイプインタークーラーで、パイピングはGフォースのオリジナルだ。
右側フォグランプの裏側には、純正交換タイプの大容量オイルクーラーも装備する。
足回りは別タンクを備えたオーリンズのフラッグL(F12kg/mm R10kg/mm)を軸にセットアップ。フロントLSDはラリーアート製をチョイスしている。
ホイールはアドバンレーシングRS(FR9J×18+22で)、タイヤにはディレッツァZIII(FR255/35R18)をセット。ブレーキはフロントにブレンボ6ポットキャリパー+350mmローターを、リヤに4ポットキャリパー+328mmローターをそれぞれ組み込んで強化済みだ。
インテリアでは、MOMOの350mmディープコーンステアリングとレカロのRS-Gでドライビングポジションを最適化。デフィ(水温/油温)、ブリッツのA/F計、大森の電圧計はすっきりとインストールする。
エアロパーツは、オリジナルフォルムを崩さぬようフィーストの前後ワイドフェンダー(20mm)のみに留めている。
ちなみに、かつては耐久性を考慮して500ps以上を狙うなら2.2Lというのが4G63の常識だったが、近年は構成パーツの強度も向上したため2.3Lも選択肢としてはアリ。傾向としては、富士や鈴鹿のような高速コースなら高回転型の2.2L、筑波やワインディングがメインならトルク型の2.3Lと考えれば良いそうだ。
オーナーの愛情と専門ショップの技が注ぎ込まれた、新車ワンオーナーのフルチューンCP9A。そのエボリューションはまだまだ終わらない。
●取材協力:Gフォース 神奈川県横浜市鶴見区獅子ヶ谷2-39-68 TEL:045-716-8013
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