「ハコスカにトヨタ魂を注入!?」セオリー無視の2JZエンジン仕様で公道を駆け抜ける!

心臓部は2JZ-GE改6連スロットル仕様!

ハイレスポンスと大トルクを実現した快適快速スペック

エンジンスワップを前提に、ベース車選びの段階から“C&Yスポーツ”が担当したというハコスカ(KGC10)の登場だ。

換装されたのは、JZA80スープラのNAエンジン“2JZ-GE”。普通に考えたら同じ日産のRB系エンジンを選ぶのがセオリーだ。しかし、それではあまりにも定番過ぎる上、オーナーは“日常で使える手軽さ”を求めている。そうした理由から、低中速トルクが太い2JZ-GEを選択したという。

エンジン本体はノーマル。そこに、ワンオフのインマニを介してAE111用4A-G純正スロットルを1.5台分使った6連スロットルをセット。圧縮比10:1と6スロの組み合わせはご機嫌で、まるでバイクのようなハイレスポンスを実現している。Lメカチューンのキャブサウンドを思わせるエンジンサウンドも大きな魅力だ。

点火系は、ダイレクトイグニッション化してデスビを排除。クランク角センサーはRB26DETT用を使い、制御はF-CON Vプロの単体駆動としている。JZA80の純正ECUを流用しないのは、配線作業が圧倒的に楽になるからというのが理由だ。

ミッションはJZA80のNA用ゲトラグ6速MTを搭載。シフトレバーを前方にオフセットさせるように曲げ加工することで、シフト位置をハコスカに合わせている。ハコスカ純正シフトノブを使用できるように、アダプターを製作しているのもナイス。

室内は良い意味でハコスカらしくない仕上がりだ。カロッツェリアのHDDナビを軸にしたAVシステムを組み込み、センタークラスター下段はHKSのCAMP2(デジタルマルチメーター)専用モニターを、グローブボックス内にはミラーモニターをそれぞれビルトイン。なお、純正の機械式メーターは全て機能している。ステアリングはダットサンコンペだ。

トランク内にはATL製の80L安全タンクを搭載。土台はメインフレームに繋がっていて、ボディ補強の役割も果たすように設計される。また、燃料ポンプはBNR32純正に交換され、フューエルラインも全面的に引き直し。なお、最後端のアルミ製バーは見ため重視とのこと。

C&Yでワンオフ製作されたエキゾーストマフラーは、細身のツインテールレイアウトを採用。これは、ハコスカ改の定番スタイルを意識してのデザインだ。

足回りもC&Yらしいメイキング。市販されているハコスカ用の車高調ではあまり車高が下がらないため、純正ケースを加工したワンオフの車高調をセットしている。

随所にレトロフィット化が施されているが、旧車らしさを残すためにあえてパワステレスにするなど、新旧のコントラストを効かせているのも、このハコスカの特徴だ。快適性と趣味性の両立を実現した、まさしく究極の遊びグルマと言えよう。

●取材協力:C&Yスポーツ 愛知県愛知郡東郷町大字春木太子32 TEL:0561-38-8325

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