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タービン交換仕様で出力は100馬力を突破!
ドリフト専用機として育ったFRアルトワークス
このアルトワークス(HB21S)のオーナーは、軽自動車ドリフト歴7年というベテラン。愛機は、“Jaws山本自動車”が開発したFR化キット(16万9000円〜18万2500円)を投入して駆動方式を4WDからFRへと変更し、ドリフトを全力で楽しめるチューンドへと仕上げているのが特徴だ。
レッドの結晶塗装が施されたヘッドカバーが目を引くエンジンルーム。心臓部のK6Aはエンジン本体には手を入れず、Jaws山本自動車のGT120タービンをセット。最高出力は100psオーバーという仕様だ。オイルクーラーや前置きインタークーラーも投入されているが、これらのレイアウトはオーナーによるDIYというから恐れ入る。
サイドの効きを考えてリヤブレーキはドラム化。タイヤサイズを12インチとしたのは、13インチよりトレッド幅の選択肢が広いという理由からだ。滑らせやすいスタッドレスをリアに履くユーザーが多い中、あえてラジアルをセレクトしている。一方のフロントタイヤは、155/60R13サイズのアドバンネオバAD08を履く。
ドライ路面で激しくドリフトするとあっという間にタイヤを消耗してしまうため、取材日もスペアを2セット持ち込んで気合十分。PCD100/4Hのワタナベ8スポークも拘りの逸品だという。
マットカラーのボディにステンシル塗装のロゴが映えるエクステリア。文字通り、原寸大プラモ感覚でのクルマ作りを楽しんでいるようだ。エアロパーツはJaws山本自動車のブランド“JDスタイル”製だ。
車内は2シーター化した上で軽量化のために不要な装備を徹底排除。強固なロールケージもインストールされている。
「シルビアなどと比べて、消耗品などを含めた維持費やパーツ代が圧倒的に安いのが魅力ですね」とはオーナー。シルビアだろうがアルトだろうが走る喜びは変わらない。コストパフォーマンス重視のドリフターには、軽ドリが最適な選択肢かもしれない。