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2.1LのNAフルチューンVTECで勝負!
タイプRにも負けない走りを追い求めたCR-Xデルソル
ドラッグチューニングにかけては無類の強さを誇る“ブラックライン”が製作したCR-Xデルソルは、タイプRに負けない走りをコンセプトに掲げたNAメカチューン仕様だ。
心臓部はS-MXなどに搭載されるB20Bの腰下を使い、純正流用のピストンで排気量を2.1Lへと大幅に拡大。そこにB型エンジン最高峰のDC2インテグラ用「B18C」のヘッドを組み合わせ、さらに45φの4連スロットルを装備。排気系もトータルで見直すことで約230psを発揮している。
デスビはトラブルが多いため撤去し、ホンダ車用のダイレクトイグニッションシステムを流用。コンプレッションの高いエンジンで、着実な点火をサポートする。
ワンオフのオイルキャッチタンクは機能面はもちろんステーの美しさにも拘る。こうしたワンオフの作りモノもブラックラインの得意とするところだ。
4連スロットルはデリバリーからバタフライまでブラックラインの完全オリジナル設計。インテークバルブ径の3倍程度の大きさが効率的に良いとの考えから、スロットル径は45φに設定している。
スロットル近くにエアタンクを設け、ブレーキマスターの負圧を得ることで純正のようなブレーキタッチを実現。カリカリのチューンドながら扱いにくさは一切ない。
ステンレス製のマフラーはメイン80φ、テール90φのワンオフ。ここまでやっていながら、触媒を設けて完全合法スペックとしているのもポイントだ。なお、足回りはDC2後期用をフル移植している。
レスポンスを徹底追求し、ダイレクトイグニッション化に合わせてF-CON Vプロによる綿密なマネージメントを敢行。まるでバイクのように鋭くタコメーターが反応し、レブリミットの8400rpmまで一気に吹け上がる快感フィーリングを実現している。
ホイールは17インチのBBS RG-R。このホイールを履くために、インテグラタイプRの5穴ハブやブレーキ周りを移植したそうだ。サスペンションはアラゴスタ車高調を軸に構築。
室内は平成4年式とは思えないほどのコンディションを保つ。ミッションはAT改MTだ。ミラー下に確認できるのは、ブラックラインの人気メニューでもある吊り下げ式のメーターホルダーだ。
オープンカーとしてインテリアのオシャレにも手を抜くわけにはいかないということで、シートはレカロSR-3ミレニアムを左右にインストール。ちなみに、ルーフはスイッチひとつでトランクに収納される電動タイプだ。
パッと見は普通に見えて、実は細部まで拘りが満載。そしてアクセルを踏み込めば、オーナーが求めた“タイプRに負けない”レベルの官能的な推進力を堪能できる。ある意味、ストリートチューンの究極系とも言える仕様だ。
●問い合わせ:ブラックライン 埼玉県川越市下広谷690-1 TEL:049-239-6667
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ブラックライン
http://www.blackline-racing.com