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科学に裏打ちされたお手軽チューニングパーツ!
えちごやソレノイド&HONECの組み合わせで効果倍増
W201とW124を中心にメルセデス・ベンツのメンテやチューニングを行う“ガレージえちごや”が新たなフェイズを迎えることに。というのも、VVT(連続位相可変バルタイ機構)採用エンジンに向けた「えちごやソレノイド」と、空気の添加剤と言える「HONEC(ホーネック)」の展開を本格的にスタート。東京オートサロンにもブースを出展することになったのだ。
まず、えちごやソレノイドを開発するに至った経緯から。純正品は油圧の変化や内部構造の脆弱さから本来の機能を十分に果たしているとは言い切れず、経年劣化による作動不良や最悪は固着などの可能性もある。そういったネガを排除するために使用する素材や内部構造を見直したえちごやソレノイドが誕生した。
えちごやソレノイドは、油圧制御バルブを正確かつスムーズに動かすため、特許取得済みの低摩擦・強化型ボールベアリングを採用。ソレノイドバルブの素材も、純正の鋳鉄に代えてNASAで使われているアルミ材に変更。
その他、強化型コイルスラストや200度の耐熱VTオイルシール、高炭素鋼軸スプリングも採用。見た目はそれほど変わらなくても、中身は大幅にブラッシュアップされているのだ。
価格は一部の車種を除き、スタンダードバージョンが7万1500円、廉価版のエコノミーバージョンが6万500円となる。
画像はプロボックスの1NZ-FE。劣化したツメを折らないようカプラーを抜き、シリンダーヘッドから純正ソレノイドを取り外す。本体はボルト1本で固定されてるだけだが、固着あるいはそれに近い状態のケースが多く、取り外しに苦労することも。
えちごやソレノイドは、純正品と入れ替えるだけの簡単装着。ECUのリセッティングなどはもちろん不要だ。
一方、HONECの効能は、エンジン冷間時に発生しやすい炭化水素や燃焼時に残ってしまった炭素を燃やすこと。大きく言えば、世界が取り組む脱炭素の流れに沿うものだ。
そのメカニズムは、ナノテクノロジーによって作られた基材と、光触媒作用でできた反応媒体が炭素の燃焼を促進させるというもの。こちらも、トルクや燃費の改善、エンジンノイズの減少、排ガスのクリーン化などを実現する。
主な効能を基材の色によって分けているHONEC。入門用として開発されたのが紫(右)、緑(中)、水色(左)の3種類だ。メインは紫でトルクとレスポンス、燃費をバランス。緑は燃費を、水色は低速からのレスポンスを重視したものになる。1本で軽自動車から1.5Lクラスまで対応。価格は各1万3200円。
テスト車両のプロボックスに装着した青はHONECの看板モデルでパワーを重視、最大トルク発生後の伸び上がりに特化している。基材の消費量は前出のカラーより少なく、持ちは1.5倍。価格は1本2万2000円。取り付けは、画像のようにHONECのフタを取り、エアフィルターの吸入口側にクリップで留めるだけ。これで気化した基材が吸気と共にシリンダー内へと導かれていく。
テストでは、まずHONECのみを装着。近所を一回りしただけで、3000rpm前後のトルク感の向上に気付く。燃焼効率が改善したからだろう、排気音にも迫力が増した。続いてえちごやソレノイドに交換。2000~4000rpmのトルクが明らかに高まり、高回転域ではパワー感やレスポンスが格段に向上した。
これまで高速道路の登り区間では100km/hからの加速に4速へのシフトダウンが必要だったが、5速のままアクセルひと踏みでグイグイ上っていくようになったほどだ。この違いは誰でも必ず体感できる。えちごやソレノイドとHONEC、その効果は恐るべしと言わざるをえない。
出展ブースでは現物を手に取って確かめられる他、さらに詳しい話を皆口社長から聞くこともできる。科学に裏打ちされたお手軽パーツの誕生は、全クルマ好きにとって朗報といえる。
⚫︎問い合わせ:ガレージえちごや TEL:0586-85-8954
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