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“ブリッツ”が東京オートサロンに出展した2台の仕様を端的な言葉にするなら『車格にマッチしたチューニング』ではないだろうか。街乗りでの使い勝手を重視しつつ、車格のアイデンティティを意識したパーツ作り。ブリッツが考える理想のスポーツカーチューン2台を見ていこう。
R35GT-Rニスモはリフター機構付きの新型ZZ-Rをアピール!
R35GT-Rニスモ(2024年モデル)に対するブリッツの提案は大きく分けて2つだ。
ひとつは東京オートサロンで試作を発表した『ダンパーZZ-R AIR Spec DSC PLUS』の装着。これは、アッパーマウントとショックの間にエアカップを設置し、段差の前で室内からスイッチを押せば約30mmリフトアップして段差を回避しながら走行できるというもの。
ちなみに、このAIR Spec DSC PLUSは他車種への展開も検討中。GT-R用はエアリフターを前後に装備しているが、他車種用ではフロントのみの設定となる場合も多いという。
そして、もうひとつは全ての年式のGT-Rに対して装着可能な、ハイフロータービン『4862GTR-750R』によるコンディション&スペックアップだ。
GT-Rニスモ用の純正タービンをベースに、より大きくて軽量な削り出しのコンプレッサーホイールを組み込んだハイフロー仕様で、最高出力750psの実現が可能。低速域からのピックアップに優れるため街乗りがしやすく、ブーストアップでは味わえない速さが体感できる。
エキゾーストマフラーは専用のフィニッシャーを用意。純正のヒートグラデーション仕様から落ち着きのあるマットブラック仕様へと変更し、高級感を高めている。内側が鈑金で多面化してあるのも大きなポイントだ。
その他、カーボンパーツを多用しているGT-Rニスモに合わせる形で、エンジンルームにはハイエンドにカーボンインテークシステムをインストールするなど、あらゆる意味で質が高いチューンドスペックとなっているのだ。
FL5はアドオン装着のエアロとカーボンインテークに注目
FL5型シビックタイプR乗り待望の『エアロスピードRコンセプト』は、プロトタイプを披露。フロントはリップスポイラーとガーニッシュで、リヤはディフューザーとリヤスポイラーの後端に取り付けるガーニーフラップで構成。純正スタイルに不足するスポーティ感をプラスする。
また、すでに発売となっている『カーボンインテークシステム』は、タイプRのイメージカラーでもある赤を導入口に配色し、グリルの隙間から見えるデザインが特徴。性能的にもノーマル比で11.2ps/2.0kgmのアップを確認しているというから恐れ入る。
そしてブリッツ謹製の『ニュルスペックカスタムエディション』は、可変バルブ機構を採用せず、サイレンサー通過後の排気ガスを常時3テールから排出する構造を採用。デモカーではセンターをカーボンレッドにし、両サイドにブラックのヘアライン仕上げをチョイス。もちろん車検対応だが、開発中は音量を下げるのに苦労したとのこと。
そして足回りには得意の『ダンパーZZ-RスペックDSCプラス』を組み込んでローダウンスタイルを演出。スプリングレートはフロント12kg/mm、リヤ10kg/mmのセットとなる。車両の性格やオーナーの好みを意識した、ブリッツらしい機能美チューニングの提案だ。
●問い合わせ:ブリッツ TEL:0422-60-2277
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