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TW200のニューマか、TW300のスポーツか!
現行のVR08GPは今秋発売のEVOへ進化
ハイパフォーマンスなドリフト向けタイヤを始め、近年はタイムアタック向けタイヤにも力を入れている“ヴァリノタイヤ”。東京オートサロン2024では、サーキット向けタイヤとなる「VR08GPニューマ」と「VR08GPスポーツ」を発表した。
VR08GPニューマは、VR08GPからトレッドパターンに変更はなく、アウト側に配置されたブロックの溝を7mmに変更(VR08GPは2.5mm)。VR08GPと比べてブロック剛性や熱の入り方では不利になるものの、ウェット路面での接地性向上やロングライフ化を叶えた。
VR08GPニューマのターゲットは、街乗りをメインとしつつもサーキットへと頻繁に通うユーザーだ。トレッドウェアはVR08GPと同じTW200設定のため、上手く使いこなせれば同等のタイムを狙うこともできる。なお、VR08GPは在庫がなくなり次第終売となり、今秋発売に向けて開発しているという後継モデルVR08GP EVOへとバトンタッチする予定とのこと。
一方、下田紗弥加選手のプライベートカー(FD3S)に装着されたVR08GPスポーツは、トレッドウェアをTW300に設定したことで、絶対的なグリップ力よりもロングライフ化を重視。サーキットは2〜3ヶ月に1回というような街乗り重視のライトユーザーがターゲットとなる。
さらに、VR08GPスポーツを履いたGR86で全日本ジムカーナに参戦する計画も浮上。新作タイヤの実力はいかほどのものなのか、そのタイムに注目が集まる。
また、タイヤやホイールだけでなく、車高調やブレーキキット、ワイドドレッドスペーサーなども開発中とのことで「最終的には足回りを全て揃えられるメーカーにしたいですね」と広報の清水さん。まだ試作段階とはいうものの、2024年は精力的にテストしていくとのこと。今後の動向にも注目したいところだ。
TEXT&PHOTO:山本大介