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先進性と懐かしさを兼備するFC3Sの現在進行形チューンド
エンジンは耐久性重視の3ローターNA仕様!
中古車市場で人気が高まり続けているFC3Sを、最新のデザインと技術でアップデートさせたRE雨宮の意欲作、それが今回紹介する「スーパーNA3ローター7」だ。
前述のように、今、若い世代を中心にFC3Sの人気が再燃している。そして、その世代が求めるメイキングは限界を追求したハードチューンではなく、ボディワークなどのカスタムが中心。エンジンに関しては安心して普段乗りができる範囲のチューニングスペックが要求されている。
こうしたニーズへの最適解としてRE雨宮が導き出したのが、トラブルの少ないNAの3ローター仕様だった。RX-8用の点火コイルやワンオフのEXマニでファインチューンし、さらに信頼性を高めるため制御系はフルコンのLINKエクストリームを使用。300ps程度の最高出力を引き出すことで、デイリーユースからスポーツ走行まで対応できる性能を持たせたのである。
エクステリアには新作のワイドボディキットを装着。オーバーフェンダー形状にルーバーを加えたデザインは、スーパーGTマシンなどのレーシングカーイメージを再現しながら、懐かしくも斬新なフォルムを具現化した。
何より流行のGTウイングではなく、あえてゲートタイプのリヤウイングを採用しているところが渋すぎる! ワイドボディだけでなく、ローターを象ったフロントバンパーやエアロミラーなど、ボディパーツはほぼ新規デザインというから恐れ入る。
ボディ同様にリフレッシュされたインテリアには、 LINKエクストリームとCAN通信させたAIM製のデジタルダッシュロガーをセット。ストリートカーらしく、センターパネルには2DINサイズのカーナビも自然な形でインストールされる。ミッションはRX-8用の6速だ。
足回りにはエンドレスの車高調(F12kg/mm R10kg/mm)と共に同社のブレーキキャリパーキットも採用。ホイール&タイヤは、エンケイPF07(F9.0J-17 R9.5J-17)とアドバンネオバAD08(F245/45R17 R255/40R17)のコンビだ。
デビューから30年以上が経過し、円熟期を迎えた感のあるFC3Sチューニングだが、RE雨宮のようなチューナーがいるかぎり進化はまだまだ続くはず。中古相場は値上がり傾向にあるが、それは当たり前だ。今後このような純血ピュアスポーツが誕生することなど二度とないのだから。FC3Sとは、存在自体が奇跡のようなものなのである。
●取材協力:RE雨宮 千葉県富里市七栄439-10 TEL:0476-90-0007
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