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GT-Rタービンでオーバー200馬力を達成!
仮想ライバルは欧州のメーカー純正ホットハッチモデル
高い技術を持つボディショップとして名高い“タケローズ”。ベース車の有する固定概念的な車格に拘ることなく、ミニバンを徹底的に軽量化&エンジンチューンしてサーキットアタックに挑むなど、その遊び心に共感するファンも多い。
そんなタケローズが一時期、チューニングベースとして力を注いでいたのが、ホンダの2代目フィット(GE型)だ。ここで紹介する車両は1500ccエンジンにマニュアルミッションを搭載したRSがベースで、VWゴルフやBMWミニといったユーロスポーツを仮想ライバルに設定して進化を続けたチューンドだ。
心臓部のL15Aエンジンは本体ノーマルのまま、オリジナルアダプターを介して第二世代GT-Rの純正タービンをドッキング。F-CON Vプロによる綿密な制御と組み合わせることで、約200psを発揮させている。
足回りはタケローズオリジナルのハイパフォーマンスダンパー(F8kg/mm R6kg/mm)を軸に構築。ブレーキは、300mmローターを装備する4ポッドキャリパーシステムを組み込んでターボパワーを受け止める。
一方のエクステリアは、オリジナルのワイドディキット(37万4000円)でフル武装。これはタケローズが高機能とスタイルアップを目指して本気で開発した自信作で、ワイド幅は前後50mmという設定だ。
ワイドボディキットに含まれるフロントバンパーは、開口部を大きく取ってラジエターやオイルクーラーに積極的に走行風を導けるよう配慮。先端および両サイドのアンダーカナード形状は、空力効果はもちろんビジュアル的にもフェイスを引き締める。なお、サイドダクトには純正フォグを装着することもできるが、この車両はLEDのライトキットを装備する。
リヤにはガーニーフラップ付きのリヤウイングを装備。高速域やブレーキング時にリヤの挙動を安定させてくれる高機能パーツだ。
ディフューザー形状のリヤバンパーもワイドボディキットの専用品。エキゾーストマフラーはターボ用に製作されたメイン60φのストレートタイプだ。
室内はストリート然とした仕上がりだ。助手席側の3連メーターフードはタケローズのオリジナル製品。追加メーターの装着場所に困るフィットのカスタムには必須アイテムと言える。
「ノーマルに対して、ワイドボディで差別化しているのはもちろん、エンジンのターボ化や大型キャリパーなどトータルでポテンシャルを高めたホットハッチです。GE8は世界戦略モデルなんですから、RSの名が付く以上はこのくらいじゃないとね。オーナーの皆さまもそう思っている方が多いようで、問い合わせは結構きますよ」とは、タケローズの佐藤さん。
標準車とは異なるマッシブなスタイリング、そして高いエンジンパフォーマンス。それらを従えなければ真のRSにはなり得ない。オーナーが心の奥に秘めた願望を具現化したチューンド、それがこのフィットRSなのである。
●取材協力:タケローズ 東京都武蔵村山市伊奈平3-27-2 TEL:042-569-1425
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