目次
2.0Lエンジン換装で大幅に出力アップを果たしたDEデミオ!
ミッションはMSアクセラ用の6速MTを移植!
“オートクラフト京都”が製作したデミオは、心臓部を1.5LのZY-VEからアクセラに搭載されていた2.0LのLF-VEに載せ換えたホットチューンドだ。
搭載にあたっては多くの加工を必要としたが、特にEXマニは電動パワステやギヤボックスと干渉するため大幅な形状変更を行ったそうだ。これにより、最高出力は81.9psから148.7psへと大幅に向上。トルクも大幅に増えて、ストリート仕様としても余裕の走りを楽しめるものになっている。
エンジンに合わせてミッションもマツダスピードアクセラの6速MTを搭載。搭載スペースを確保するためにフレームを大胆にカットし、ドライブシャフトはアクセラ純正を使うが、デミオのアウタージョイントに適合させるべくスプライン加工を施した。
エンジンマネージメントは、デミオの純正ECUとトラストのサブコン“eマネージアルティメイト”を組み合わせて行う。デミオとアクセラでは可変吸気の制御システムが異なるため、ノーマルで制御できない部分をeマネージアルティメイトで補っているのだ。
マフラーはオートクラフトのオリジナル。デミオ用マフラーは片出しと両出しの2タイプを製品化しているが、このデモカーでは軽量化とパワーを追求するため片出しを選択。メインパイプ径は50φ、テールパイプ径は80φだ。
車高調はリーズナブルな価格設定が魅力のトラスト製ストリートスペックダンパーを装備。デモカーではロワブラケットを上級モデルのサーキットスペックダンパーのものに変更し、キャンバー調整幅を拡大している。
エンジンのパワーアップに伴い、ボディ剛性を高めるチューニングも徹底。タワーバー、モノコックバー、フロアバーなどポン付け補強パーツをインストールし、ハッチバック特有のリヤ周りの剛性不足を改善している。
セントラルサーキットで試乗したレーシングドライバーの井入宏之選手は「楽しい! 全域でパワーとトルクが底上げされているのがハッキリと分かる。ボルトオンターボ仕様ほどの過激さはないけれど、排気量が大きいエンジンへの換装はNAスポーツとしては王道のチューニングだし、ネガな部分がひとつもないように感じた。マツダスピードアクセラの6速MT換装もナイスアイディアだと思う」と評価。
マツダ車を知り尽くしたトップチューナーだからこその無駄のないパーツチョイスとアプローチ。さすがである。
●取材協力:オートクラフト京都 京都府京田辺市大住大峯1-7 TEL:0774-64-6466
記事が選択されていません【関連リンク】
オートクラフト京都
http://www.auto-craft.net