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速さよりも気持ちよさを!
RB25ターボ仕様を経て辿り着いたRB20・6スロ仕様!
ハイソカーブームに乗るカタチで1985年にまず4ドアセダンとハードトップが発売され、翌年2ドアクーペとワゴンが追加された7代目R31スカイライン。ワゴンには1800エクセル/G、2000GTパサージュターボが用意され、それぞれエンジンはCA18S(85ps&13.5kgm)とRB20ET(145ps&21.0kgm)が搭載された。
取材車両は、CA18Sを載せる1800Gの4速AT車がベース。以前はRB25DET+5速MTに換装されていたが、「もう速さはいらない」というオーナーの意向によって、6連スロットル仕様のRB20が載せられることになった。
「作ったのはかなり前のことで、実はここ5~6年放ったらかしになっとんたんです。2023年のR31全国ミーティングで華々しくデビューするはずだったんやけど、オーナーがコロナに罹ってしまい参加できず。日の目を見ずにここまで来てしまったん1台なんですよ」と、R31ハウス代表の柴田さんが言う。
エンジンはR32タイプMのRB20DETをベースにNA化。オリジナルのインマニアダプターを介して装着されたのはRB26DETT純正6連スロットルで、モーテックでのフルコン制御とされる。集合部までの曲げが美しいエキマニはR31ハウスオリジナル。さらに、ハーネス類のワイヤータック化によって見た目にも拘っている。
ファンネル仕様とされたRB26DETT純正6連スロットルは、R31ハウスオリジナルインマニアダプターを使って装着。インジェクターもRB26純正444ccを使用する。
GTSフロントマスクとR31ハウスオリジナルフロントリップスポイラー&サイドステップでスポーティな雰囲気を高めたボディはマット塗装…かと思ったら、カラーが決まらずサフェーサー状態で作業が止まっているだけだった。ただ、これでも遠目で見る分には鈍く光るメタル調の質感があって悪くない。
また、リヤサスも大きな見どころ。R31ワゴンは本来5リンク式リジッドだが、サブフレームごとR33タイプM用を移植してマルチリンク化が図られる。
「リヤマルチリンク仕様のワゴンは、これを含めて3台作りました」と柴田さん。大掛かりな作業が伴うけど、リヤサスの独立化は走りや快適性の向上をもたらすだけでなく、ブレーキもドラム式からディスク式に変更されるなど多数のメリットがある。ちなみに、車高調はR31ハウスオリジナルが装着される。
ハブの5穴化を行なった上で18インチのワークマイスターM1 3ピース(F8.5J+4、R9.5J+12)を装着。そこに前215/40、後225/40サイズのシバタイヤレヴィマックスR23が組み合わされる。また、フロントブレーキはトラストGREX4ポットキャリパーで強化。
絶妙なフェンダークリアランスを見せるリヤタイヤ。これもリヤサスのマルチリンク化によって実現した。ストローク時にホーシングが左右に振れてしまうノーマルの5リンク式リジッドでは、ここまで攻めたセットアップは不可能だ。
メカニカルな部分はすでに完成の域に達し、あとは仕上げのボディ塗装を残すだけとなったR31ワゴン。NA6スロ仕様とされたチューンドRB20の快音を響かせながら、再び走り出す日も近い…のか!?
●取材協力:R31ハウス 岐阜県加茂郡坂祝町黒岩1081 TEL:0574-28-0899
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R31ハウス
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