「400台限定のS207をイジる!」EJ20ポン付けターボチューニングの現在地

HKS GTIII-RSタービンで中間トルクを徹底強化!

スバルWRX STI S207をベースに仕上げたタービン交換仕様

世にも珍しい、スバルWRX STI“S207”をベースにした本格チューンドの登場だ。手掛けたのは、スバルチューンの名手“カーステーションマルシェ”。

S207は、STIの血が注がれた400台限定のスペシャルチューニングモデルなのだが、オーナーは「中間域のトルクがもっと欲しい」と、マルシェにチューニングを依頼したという。

そんなオーダーに応えるべく、マルシェが用意したチューニングプランはHKSのGTIII-RSタービンを軸にしたものだった。

タービン交換と聞くと、敷居が高いメニューと感じる人も多いと思うが、HKSのGTIII-RSキット(29万8000円)は純正EXマニを使用するポン付けモデル。それゆえ、コストパフォーマンスにも優れる。仮に燃料系がノーマルのままだったとしても350psオーバーは狙えるため、ブーストアップとは比にならないほどの加速力が簡単に手に入るのだ。

この車両は完全ノーマル状態のEJ20にGTIII-RSタービンをセットし、マルシェ独自の緻密なECUチューニングを組み合わせる事で388ps/56.2kgmまでスペックを向上させている。

エキソーストには、ターボ車の定番モデルといえるHKSのスーパーターボマフラーTiをセット。高い静粛性を実現しながらタービン交換にも対応した容量を持つ車検対応スペックだ。

ベースまで含めて非常にレアなチューンドだが、高速周回路で行なったテストでは5速6400rpmで最高速255.59キロをマーク。

アタッカーを務めたDaiこと稲田大二郎は「ギヤ比とパワーの兼ね合いでこれ以上最高速は伸びないけど、加速力は段違いだよ」とコメント。実際、0-180キロ加速のタイムは15秒24で、標準のWRX STIが19秒38であることを考えると、トルクアップがかなりの効果を発揮していることが分かる。

「運転してみると、数値以上にパワー感がハンパじゃないんです。全域でトルクもモリモリですから長距離の運転も楽になりました!」とはオーナー。

ここから燃料ポンプやインジェクターを交換すれば、安心して400psを堪能できる仕様に導ける発展性まで秘めたチューンドS207。EJ20に精通するマルシェの効果的なアプローチが光る1台だ。

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●問い合わせ:カーステーションマルシェ 群馬県前橋市亀里町1224 TEL:027-265-6789

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