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元オプション編集部員が2年半の逃亡劇を激白
日本の平和を守る方々の追い込みはハンパじゃない!
可搬式の移動式オービスが全国的に普及し、主要幹線道路のみならず生活道路やトンネル内でも交通取締が実施されるようになってきた昨今。
制限速度に気を付けながら走ることこそ最大の予防策なのだが、万が一オービスを光らせてしまった場合は、後日、出頭通知が自宅に届いて処分を受けることになる。
では、この出頭通知を無視し続けたらどうなるのだろうか? 我々は情報網を駆使して、かつて2年以上もオービスの“赤き閃光”から逃げ続けたという人物(元オプション編集部員T氏)との接触に成功。T氏の身に起こった悲劇の全てを語ってもらった。
神奈川県警の交通警察隊はハンパじゃないんです・・・
遡ること10年以上前。ちょうどR35GT-Rの別冊を制作していた頃だったと思います。愛車のBMW・Z4Mクーペで軽快に首都高横羽線を走っていたら、突然、目の前に赤い閃光が走ったんです。……はい、オービスです。
とっさにスピードメーターを確認したら、完全に場外ホームラン級…。絶望的な未来予想図を描きながらビクビクしていたのですが、何の音沙汰もなく1ヶ月が過ぎ…半年が過ぎ…1年が過ぎ…2年が過ぎ…。時間と共に記憶からも薄れていきました。
ところが出頭通知が来たんです! オービスを光らせてから2年半も過ぎていたというのに。1通目は無視、2通目も無視、3通目も無視(記憶が定かじゃないが、封筒の色が違った気がする)。
全て破ってゴミ箱に捨てていたのですが、さすが日本の平和を守る方々。3通目が届いた直後から電話攻撃が始まりました。最初は携帯だけだったのですが、出なかったら実家→会社と、攻撃範囲を広げてきて…。
それも無視していたら、今度は自宅に彼らが直接やってきました。震えながら居留守を決め込んでその場は逃れたのですが、直後に実家にも行ったらしく、親から「あんた!警察が来たわよ!いい歳して何やってるの!」と怒られましたよ。
その後の数日間は、逃亡者の気分でした。自宅には帰らず会社に泊まり込む毎日。携帯電話も一切取りませんでした。そんな日々を1週間ほど過ごしたある日、いつものように会社で仕事をしていたら、スーツ姿の大人しそうな男女が僕を訪ねてきました。てっきり、どこかの会社の営業マンだと思って会議室に通したら、神奈川県警の交通警察隊です…と。
さすがに観念しました。本当に凄まじい追い込みで。しかも、僕の職業までキッチリと把握していて「いつもオプション読んでますよ」って。超過スピードが自分の想像より30キロくらい低かったことは、不幸中の幸いでしたけど…。
会社までやってきた巡査長の男は、奇しくも僕と同い年でした。しかもクルマ&バイク好きらしく「参考(?)のためにオプションを買うこともありますが、好きで読んでる隊員もいますよ」と、喜んで良いのかいけないのかよく分からないリップサービスまでしてくるナイスガイ。
そんなフレンドリーな言葉に惑わされたのかは不明ですが、当初予定していた“絶対に認めない作戦”はどこかへ消え去り、あっさり調書にハンコを押したのでした…。ちなみに、このタイミングを逃していたら、彼らは本気で僕を逮捕する予定だったそうです。
教訓、オービスからは絶対に逃げられないので速度超過には気をつけましょう。
結論:警察が本気になったら絶対に逃げられない!
結局、T氏は違反点数11点&罰金10万円の90日免停で済んだそうだ。会社や実家にまで突撃してくるという事実は衝撃的だったが、狙われたら100パーセント逃げられないと思った方が良いだろう。オービスを光らせてしまったら、出頭通知に従うしかないのである。T氏のようにならないためにも。
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